よく「白人は劣化が早い」とか「年をとるとデブになる」とかインターネット内では言われてはいますが、うち妻はそうことは無いようです。
というより、妻の友達の日本在住欧州女性は本土の方々よりもだいたい痩せてます。
これって・・・
和食のおかげ?!!
・・・かどうかはわかりませんが、たぶんそうじゃないかなあと。
和食は簡単?
あるとき、妻がレシピ本を見ながら「肉じゃが」を作ってました。
いくらレシピが書いてあるからといっても、食べたことがないものを作るというのは難しいはず・・・とおもうのですが、 結局できあがりはというと・・・
・・・それがまあまあいけるのです。
(ちょっと汁が少なかったかなあ・・・。)
僕が食べ物の味に「そんなに細かくない」というのもありますが、妻の作る和食は、全然おいしいのです。
いやまあ、失敗するときもありますが、大体の場合は、おいしくいただけます。
彼女が言うには「和食を作るのは簡単」だそうで、よくよく考えてみると・・・
そのとおり。
ご飯は水加減さえ間違わなければ、後は炊飯器の仕事です。(無洗米ならもっと早い!)
味噌汁は最近、出汁入り味噌というのが売ってますのでそれを使えば後は具を茹でるだけ。
刺身だって切ってあるのを買ってくれば、並べるだけですし、焼き魚なんて魚に塩をふってグリルに入れればそれ以上の仕事はないのです。
だいたい、現場が日本なのですから、食材だって揃いますし、スーパーへ行けば、和食を作るための材料は簡単に手に入るのです。
『めんつゆ』さえあれば、なんでも和食っぽくはなりますし・・・。
和食は『面倒』ではある。
「じゃあ和食はラクなんだ。」というと妻は「いや、ラクというコトではない。」と言います。
「どういうこと?」と聞くと、どうも和食だと洗い物が増えるらしいのです。
そう言えば和食って、お茶碗、お椀、取り皿、お箸など、一度の食事で結構な数の食器を使いますね。
納豆はパックのまま食べれても、豆腐はそのままとはいきません。
スパゲッティだとお皿とフォークだけで済むんですけどね・・・。
笑いのツボ
・・・とまあ、そんな会話をしながらも、「知ってる?肉じゃがって最初、ビーフシチューを作ろうとして出来上がった料理なんだって。」と、ウィキペディアに書いてあることを僕は自分の知識かのように妻に話したのでした。
「じゃあこれって失敗して出来た料理なの?」妻はちょっと驚いた様子。
「結果、肉じゃがが出来たんだから失敗とは言わないんじゃない?」と答えると妻は突然笑い出しました。
「ははは・・・それ醤油。醤油いれるからビーフシチューにならないんだって・・・!ははは日本人面白い。」
妻の笑いのツボがわかるような、わからないような、不思議な一日になったのでした。
和食の基本は「旨味」成分?
日本の食べ物には「甘味」「辛味」などのほかに「旨味」という成分があるようで、これが無いと日本人には物足りないらしく、外国から来たお料理なんかにも、日本流のアレンジなどをして、カツオ出汁を足してみたり、味の素を入れてみたりしてしまいます。
なので、「旨味成分」に慣れてしまっている日本人が、外国で現地の料理なんかを頂くと「風味が豊かなのはわかるけど、肝心の『あじ』が無い・・・」と感じるようです。
僕にとっては、メキシカンがその代表みたいなもので、スパイスの風味とトマト・レモンの酸味、そしてチリソースの辛味が豊かに感じられるのですが、本体となる『あじ』が無いのです。
特にアボカドを潰して作る「ワカモレ」と呼ばれるメキシコの代表的なソースがあるのですが、これがまた風味豊かで『あじ』が無い。
コレを読んでいる皆様は「なんだ、メキシコ料理って美味しくなさそうだなあ・・・」と思われることでしょう。
それが、実はそんな事も無く、意外とイケるのです。
逆に『あじ』の本体が抑えられているおかげで、スパイスはもちろん、素材を味わえることができるのです。
ただやはり、旨味成分の虜となっている日本人の間では、なかなか広まって行くことは難しいようで、アメリカではあんなに流行っているタコスのチェーン店なんかも日本では、ほぼ見たこと無いですね。
和食が世界一おいしいと思っている日本人が多すぎ?
そういうわけでして、食べ物に「美味しい!」と感じる部分は人それぞれですので、外国人にとって(日本人にとっても?)本当に和食が美味しいかどうかは実際には謎でもあります。
いや、もちろん僕にとっては、お寿司おいしいですよ。当たり前です。しゃぶしゃぶ・すき焼き大好きです。
でも、それはやっぱり『日本人にとって』なのかもしれません。
大体どんな国の方も自分の国の食べ物はおいしいといいます。
「ゲキマズ料理の国」との悪名高いイギリス人でもフィッシュアンドチップスにだけは絶対の信頼を持っております。(たぶんね。)
例えばこういった話を聞いたことはありませんか?
『アメリカから来たお客様に最高のお寿司、最高のしゃぶしゃぶをご馳走してあげようとお店に連れて行ったのですが、彼は「もうおなかいっぱいデス。」などと いってあまり食べませんでした。しかし彼と別れた後、彼はこっそりマクドナルドへ行ってハンバーガーを美味しそうに、幸せそうに、嬉しそうに頬張っていた のです。』
よくある話です。
たいていの日本人は「どうせ味のわからんバカ舌のアメ人に寿司のうまさがわかってたまるか!」的な感想をお持ちになるでしょう。
ただね、これ逆の立場で考えてみてください。
『ワタシネ、日本ノオ客様二最高ノステーキ、最高ノワインヲゴ馳走シマシタ。デモ彼ハ家二帰ッテ「お茶漬け」ヲオイシソウニ、シアワセソウニ、ウレシソウニサラサラトイットッタンデス!!!(オコル)』
どうでしょう? 彼らの気持ちも少しはわかりませんか?
他の国の食文化も尊重しましょう。
日本の文化に誇りをもつことはもちろん素晴らしいことではありますが、それと同時に他の国の文化にも理解を示そうではありませんか。
「日本の文化はあなた方の文化よりもレベルが上なのだ」なんて気持ちが少しでもあるのなら、そういった国の方と結婚した場合、少々根の深い問題に発展する可能性があるように感じます。
コメント