グーグルの検索窓で「日本語ラップ」と書くと、2行目には「ダサい」と出てきます。
みんなそう思っているのですよ。「日本語ラップ」=「ダサい」って。
僕は洋楽ばかり聴いている人ですから、日本語でラップをしている人ってそんなに知らないのですが・・・。
ちょっとかわいそうかなと、思うのです。
たとえばね。日本でチーズの値段が高い理由って知ってます?
あれは、日本でチーズを生産している人たちを助けるために、輸入チーズに高い税金を掛けて、ミンナが外国産チーズばかり買わないようにしているからだそうですよ。
もちろん、日本でチーズを作っている人たちにも頑張ってもらいたいとは思ってますが・・・、
そんなに毎日チーズを食べなくたって、日本人は困りません。
趣向品なのですよ。日本人にとってのチーズって。
でも、日本人全員で彼らを助けているわけです。
じゃあ、なぜ日本人ラッパーをもっと助けないのか?!!と、
僕は思うわけです。
言っちゃあ悪いですが、外国産チーズは風味も品質も良いですよ。日本とは歴史が違いますからね。
日本のヒップホップも同じ境遇なのです。後発組なのです。
だから、もっと手厚く、保護するべきなのです。
「ダサい」と「カッコいい」は紙一重
大体「ラッパー」なんて呼ばれている人たちは、日本に限らず皆「ダサい」ですよ。
なんか「ダサい」というより「キモい」?ような気もしますが・・・。
最先端を行く人たちというのは、少々エグい格好をするものなのですよ。
しかもソレが「時期はずれ」になった場合は、もう非常に痛々しい。
いまとなっては一周回って「カッコいい」と言われるようになった、革ジャンにリーゼント姿だって、ロックンロールブームが過ぎ去った一定期間は、非常にダサかったのですよ。
ディスコブームの時代のファッションだってそうじゃないですか?
もう変態です。
下のビデオなんて城島茂さんが、ヘンなカツラをかぶって笑わせようとしているようにしか見えません。
流行ったからコソ?
そうなんです。ラップが中途半端に流行してしまったからこそ、今の時代、「日本語ラップ」=「ダサい」になってしまったのです。
一時期、日本中の音楽プロデューサーが
「ラップ流行ってんの~、ラップぅ~? じゃあ乗っけちゃう~? ラップぅ~?」
みたいな感じで、猫も杓子もラップをやっていた時代があったのです。
実はあの浜崎あゆみも本当のデビューはラップでした。
(しかも意外と良い作品。童子-Tさんなのですね。そりゃあスゴイ。)
大量生産みたいなモノですから、当然、質の悪い作品も多数ありました。
ある意味、瀕死のJ-popにトドメを刺したのがラップだったのです。
一通りブームが過ぎ去ったラップですから、いまダサいのは当たり前なのです。
現地アメリカでも「ダサい」?
「でもアメリカじゃあ流行ってんじゃん。英語でラップカッコいいじゃん。」
なんて思う人もいるでしょうが、世界中どの国でも「ヒップホップで喰っていく!」なんて宣言している人は・・・、
相当イタい奴です。
尋常な精神の持ち主ではありません。
たとえばこのアメリカのコメディドラマ「Super Store」に出てくるBoさん。
彼はガールフレンドがカワイイ意外、何もかもがダメな人。彼女を妊娠させてしまっているし、しかも働かせているし。
結局、彼女にプロポーズをちゃんとするのですが、そのシーンはコッチがもう逃げ出したくなるくらい痛々しい。
ダサくて良いのです
前にも言ったかもしれませんが、音楽というのは、ジャンルが少し違うだけで、ある人にとってはシビれるくらいカッコよくても、ある人にとっては無価値なものになってしまうものなのです。
たとえば、多くの若者にとっては「演歌」というのは、どうしようもなくダサいでしょう。
でも演歌ファンにとっては、アレが良いわけで、アレを若者風にアレンジしたら、もしかすると演歌ファンにはダサく感じることでしょう。
好きな音楽を好きなように聴けば良いのです。ダサくたって構わないのですよ。
Love Hip Hop!!
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