今、日本は未曾有の好景気だそうですが・・・。
僕は地方に住んでいますし、東京からはずいぶんと離れていますので、そういう実感は無いのですが、東京に住んでいると、また違うかもしれませんね。
人手不足も深刻で、特に肉体労働に従事する若い人が少なく、問題にもなっているそうです。
なんでも若者たちのせいにするのもアレですが、若い人たちが肉体労働をしなくなったというのはあるでしょう。
でも、若者の気持ちだってわかりますよ。
夏は炎天下、冬は寒空の下、カラダを使って働くというのは、まあタイヘンなコトです。
しかも、販売や営業のほうが儲かりますし、ソッチのほうが夢があるわけですヨ。
販売のシゴトと肉体労働
だいたい、一ヶ月間で、自分ひとりで家を建てるのは、ほぼ物理的に不可能ですが、家を売るというコトは自分ひとりでも出来ますし、一軒といわず、10軒・20軒、売ろうと思えば売れるわけです。一ヶ月で。
そりゃあ、儲かります。夢があります。
もちろん、肉体労働にだって良い点はありますヨ。
外でカラダを動かして働くわけですから、健康にもなりますし、肉体労働者は自殺が少ないという統計もあったりします。精神衛生にも良いのです。
また、働いたら、働いたぶん、目に見えるモノが出来上がるわけですから、達成感もあり、そのぶんのお給料もしっかりもらえるのです。
営業は販売は、そういうわけには行きません。頑張ったって、売れないときは売れないのですから・・・。
肉体労働者は見下される?
ただ、やっぱり見下されるのは肉体労働者のほうです。
僕の仕事も、半分は肉体労働ですから、汚い作業服を着て、足場なんかを上ったりもするのです。楽しいハズありません。
でも仕事ですからね。しないわけにもいきませんから。
しかも、肉体労働者も高齢化が進んでいて、元気で若い人たちが売っている物件を、くたびれた老人たちが作っているような状態ですから、変な感じです。
そして、儲かっている若者たちは、そんな肉体労働者を見下したりするのです。
ただ、そういうのはアレですよ。おいしいモノを食べながら、農家をバカにするようなものですよ。
農業をする人がいるから、美味しい作物が食べられるのです。彼らのおかげなのですよ。
建物だって同じです。設計者だけで建つわけではないですからね。
色んな人の手があって完成するのです。バカにしちゃあいけません。
バカにするのは男性ばかり?
しかし、この肉体労働者を見下すという志向は、実は男性に多かったりします。
「俺たち儲けてる!俺たち勝ち組!」みたいな感じで。
儲けてなくても「ドカタみたいなのにはなりたくない!」なんていうような、ヘンなプライドがあったりするのですから、おかしなモノです。
一方、女性はと言うと「そういう人たちのおかげで、私達の生活が成り立っているのよ!」みたいな、模範的な回答をよくします。
なぜか、女性たちのほうが、肉体労働者にやさしく、そして愛想良くしてくれるのです。
それは一体なぜでしょう?
カラダを使って働く男性
実は、女性は、男性たちが額に汗をして、一所懸命働く姿を見るのが好きなのです。
そうです。彼女たちは我々が、悩み、苦しみ、歯を食いしばって、汗だくで働く姿を見るのが大好きで、そこにセクシーさをも感じているのです。
特に、欧米の外国人女性は、肉体派男性が大好物です。
「消防士」なんていうのも大好物です。英語で「ファイアー・ファイター」ですからね。カッコいいのでしょう。
彼女たちにとって「消防士」という言葉は、我々にとっての「水着美女」と同じなのですヨ。
欧米女性は肉体派が好き
たとえば、アメリカのドラマ等で出てくる、お金持ちのセレブ妻たちの不倫相手というのは、もう「お約束」のように大体決まっています。
まずは、筋肉モリモリで、上半身裸で仕事に精を出す庭師さん。
アメリカのセレブ妻は、カーテンの隙間から、彼らを妖しい目線で眺めるのです。
次は、旦那の留守中に、家の水道管の修理をしてくれる配管工さん。(コチラも筋肉モリモリ。)
自分のためにドロドロになって、たまに顔にかかった水しぶきを拭く様子が、もうタマラナイそうです。
まあ、両方ともハンサムで筋肉モリモリというのが、必須事項とはなりますが、肉体労働者は欧米ではモテるのです。
(ついでに、この2つの例は、人気ドラマ「デスパレートな妻たち」のエピソードからの引用です。)
そういえば、ニューヨークのゴミ収集屋さんが、グラビアカレンダーを作って人気になった!なんていうニュースもありましたね・・・。
労働とは愛情表現!
でも実際には、ハンサムでも、筋肉モリモリでも、ついでに肉体労働の必要もありません。
汗水流して、働いている男性はカッコいいですよ。
労働とは愛情表現の一つです。
家族や愛する人のために、全力で頑張っている人は男女問わず、カッコいいじゃないですか。
労働とは、そういうモノなのです。誰もそういう人をバカにしてはいけないのです。
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