一度ニュースになったので、覚えている人もおられるかとおもいますが、コチラの記事。
女子バレーセルビア代表に「人種差別」騒動 日本大会出場祝福で「つり目ポーズ」
https://www.j-cast.com/2017/06/02299603.html?p=all
日本人の多くは「セルビア人って酷いなあ。めっちゃ差別じゃん。」と感じたコトでしょう。僕もそうです。
僕は、妻にもこの記事を見せて「どお?酷くない?」と聞いたのですが、妻は不思議そうな顔をして、こう言ったのです。
「う~ん。じゃあ、差別かもね~・・・。」
ちょっとまて。めっちゃ差別じゃん。「かもね~♪」じゃないだろ!
僕は、妻も一緒になって怒ってくれると思って期待していたのに、この態度だったので、ますます腹が立ってきたのでした。
すると彼女は、
「いや、アナタがそれで気を悪くしてるなら、差別だと思いマスよ。でも・・・コレ・・・カワイイじゃん。」
僕:はあ??カワイイだとおおお!!!!!(怒)
こんなコトを言うと、また差別的に思われるかもしれませんが、僕の妻の出身国はいわゆる西側で、日本との付き合いも長い国なのです。東欧(?)のセルビアなんていう、なじみの浅い国ではないのです。
そんな彼女が「カワイイ」と言うのですから、じゃあ、そうかもしれません。
我々がコンプレックスに感じている、この『細い目』は、彼女たちにとっては「チャームポイント」の一つになり得るのかもしれませんが・・・。
日本人の外人マネも酷い
だいたい我々日本人も、外国人のマネをする場合は、彼らがコンプレックスに感じている(かも知れない?)部分を、大げさに真似て、笑いものにしたりするのです。
彼らが嫌がっていれば、やっぱり差別ですよ。
たとえばコレ。
コレ酷くないですか? もしこんな格好でロサンゼルスとか歩いてたら、撃ち殺されますよ。いくら冗談でも。(面白いケド。)
そりゃあ、もう30年ちかく前のコントですから、今ほどコンプライアンスがしっかりしていなかったとも言えますが、まだありますよ。
このコントもヒドイですね。一体外国人女性にどんなイメージを持っているのでしょうか。
ただ、コレが男女逆だったら、どんな酷いコントになっていたコトでしょう・・・。(面白いケド。)
結構記憶に新しいこのCMだって。
このCMはさすがに問題になったようで、すぐに挿し替えられたそうですが、多くの日本人はその「問題」にさえ気づかなかったのです。
そんな我々は、セルビア人のことを悪く言えるでしょうか・・・?
悪気?
「・・・でも、これは悪気が無いから・・・。」という人もいるでしょう。
どんなイジメでも、イジメてる側は、だいたい悪気なんてありません。冗談の延長でやっているのです。
悪気があろうが、なかろうが、やってはいけないコトは、やってはいけないのです。
「・・・でも、外人ってカッコいいじゃん。鼻が高いなんてイイ事じゃん・・・。」という人もいるでしょう。
しかし、僕は小さいころ、こういう経験があるのです・・・。
小学生のイジメ
(以下シモネタ注意です。)
僕が小学校の高学年だったころ、友人の一人は、一人だけえらく”成長”が早く、体つきが大人っぽかったのです。
年に一度の宿泊学習のアト、彼は周りの友達から、からかわれ始めたのでした。
それから、彼のあだ名は「デカチ○」とか「ムケチ○」とか、とにかく「チン」の付く名前で呼ばれました。
業を煮やした彼は、勇気をだして、ある”終わりの会”で、先生に言ったのです。
「周りの友達が、僕のことをヘンな名前で呼ぶのです。やめさせてください!」
すると先生(男性)は彼に、「それで、みんなは、何て呼ぶんだい?」と聞き返しました。
彼は勇気を振り絞り、胸を張って言いました。
「デカチ○です。」
先生は上唇を噛み、目を瞑り、少し心を落ち着かせてから、こう言いました。
「・・・え~これから、彼のコトをデカチ○と呼ばないように。いいな。」
子供たち:はーい。
コレで一軒落着でしたが、僕は聞いてしまったのです。先生が小さい声でつぶやいたのを。
「・・・俺ならうれしいけどなあ・・・。」と。
本人の嫌がるコトを言わない。
まずは、『本人の嫌がるコトを言わない』。 これが基本中の基本ですね。
言われたら嫌だろうなあ・・・というようなコトは、言わないようにしましょう。
それから、言われて嫌なコトは「嫌だ!」と言いましょう。
相手が外国人の場合は、笑わずに、しっかりと「NO!」と言いましょう。でないと、ちゃんとメッセージは伝わりません。
お互いに、相手を尊重する気持ちをしっかり持っているコトがわかれば、細かいコトで一々「差別だ!」と騒ぐことも無くなるかもしれませんね。
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