知り合いの息子さんが学校へ行きながら、恋人と結婚しました。(彼らは日本人です。)
別に「出来ちゃった」わけでもなく、ただただ早く一緒になりたかったそうで、若い二人は婚姻届を出したようですが、周りの大人たちは「なんで??」と不思議がっていました。
でも、彼らの立場から考えると、まあまあ理にかなってはいるのです。
どうせ、仕送り半分、アルバイト半分で生活するなら、2人で生活する方が安くつきますし、卒業して仕事が見つかるかどうかなんて、時の運です。
就職できても出来なくても、結婚するつもりだったのなら、卒業を待つ必要はないわけです。
しかし、特筆すべきは、彼らの未来への楽観視です。
いまどきの日本人で、とくに若者で、「将来は明るい」と思える人って、そんなに多くはないでしょう。
「将来、必ず戦争や飢餓で苦しむことになるから、子供は作らない!」と、宣言する夫婦だって、世の中にはいるのです。
どちらのタイプの夫婦が、より幸せになれるかは、なんとなく想像はつきますよね。
速効の失恋
僕がアメリカで大学生をしていた時、僕は心理学を専攻していて、日本語でなんと言うのか、わかりませんが、「ストレス・マネージメント」の研究グループに入っていました。
全員で12人くらいのグループで、輪になっての話し合いを繰り返し、ストレスを和らげるための瞑想や、エクササイズを実験したりしました。
小さなグループで、身の上に起こった出来事などを話し合いますから、自然と仲間意識が芽生えるのですが、中には、フランスから来た、背丈の低い、黒髪の女の子がいて、僕は彼女をなんとなく気にしていたのでした。
僕は、なんとか彼女に近づこうと、根回しを始めて、彼女の友達などに、彼女のことを聞きだしたのですが、僕の恋心はスグに粉砕されてしまったのです。
そうなんです。彼女にはもう「ご主人」がおられたのです。
アメリカは学生結婚が多い?
他の学校と比べたわけではないので、もしかすると、その学校が特別かもしれませんが、思った以上に「学生結婚」されているカップルが多かった覚えがあります。
僕のルームメイトだった男子学生も、「彼女と結婚する!」と言って、夫婦用の寮に引っ越していったこともありました。
統計などを見たわけではありませんが、日本よりかは、「学生結婚」の数は多そうです。
フランス流の生き方
一体どなたの発案かは、わかりませんが、最近よく「フランス流の生活をしましょう」的な話をよく耳にします。
最近のニュース等を見ると、あまりフランス人が幸せそうには思えないのですが、聞くところによると「フランス人は服をあまり持っていないけどスタイリッシュだ」とか、「フランス人女性は歳をとっても美人だ」とか聞いたりします。
特にその中でも気になったのが、「フランス人はお金が無くても悲観的にならず、日本人はいくらお金があっても心配する」というお話。
そういえば、むかし野球の野村監督の妻、野村沙知代さんが脱税か何かで捕まって、その言い訳が「老後が心配だったから」と言っていたコトを思い出します。
あんな億万長者さんでも、お金の心配をしているなんて、どうしようもないですね。
まあ、個人差もありますので、みんながそうとは限りませんが・・・。
ラテンな人たち
フランス人というよりかは、アメリカやラテンな国の人達(スペイン、イタリア、実は、言語的にはフランスも)はやっぱり未来に楽観的な人が多いですね。
アリとキリギリスでは、どちらかというとキリギリス的な考えの人が多く感じます。
でも、そんなコトを僕が言わなくても、だいたい日本の皆さんは知っていたりします。
明るくて、楽しい性格の人を『ラテン的』なんて言ったりしますからね。
心配性の妻
「じゃあ、Buさんの奥さんは、よっぽど楽観的な人なのでしょうね。」と、読まれている方は思うかもしれません。
でも実は、彼女はどちらかというと『心配性』なのです。
たとえば、お出かけの用意をしている間に、家を空けるのが心配になりすぎて「お出かけは、もうヤメよう・・・。」と思うくらいの心配性です。
もちろん、寝る前なんかは20分くらいかけて、戸締りやガス栓、コンセントを見て回るくらいの心配性です。
僕には、そんな妻がどうやって日本に来たのかもわかりません。
でも、そんな妻もやっぱり情熱的な「ラテン」の人で、僕と彼女が結婚した当時は、貯金も無く、ちゃんとした仕事だって無いまま結婚したのです。
そう考えると、最初にお話した『学生結婚の夫婦』と、何ら変わらないのです。
価値観の同じ人を選びましょう。
もちろん、そういうのは、人それぞれですので、将来に安心を感じるコトが幸せだと思っている人もいるでしょう。
そういう人は、あまり将来に楽観的過ぎる人を見て「そんな人とは付き合ってられない!!!」と思うことでしょう。
やっぱり、そういった基本的な価値観が同じ人同士が、一緒になるほうが幸せだとは思います。
価値観を共有できる人を選びましょう。
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