僕がまだ中学生くらいの頃、もう30年程前になります。
今のようにインターネットが発達していなかったので、ホルモン分泌がギンギンになっていた若い男の子たちは、少しでも女性の肌を見ようと、血眼になって成人用雑誌が道端に落ちてないか探していたものでした。
もちろん中学生ですので、そういった雑誌は買うこともできませんし、レンタルビデオも借りることはできません。それでも男の子たちは想像力を働かせて「アレはこういうものなんだ!」みたいな話を先輩男性から聞いていたのです。
そして聞くトコロによると「アメリカのああいう雑誌は隠してもなく、消してもない。全部が見放題」なのだと知ると「ああ、アメリカは素晴らしい。アメリカ最高。」とアメリカへの憧れで胸を膨らませていたものです。
しかし、現実にアメリカへ行ってみると・・・、
僕が聞いていたような状況では無かったのです!!(涙)
日本のようにコンビニの角にスケベな雑誌が並んでいるようなことは無く、僕のような十代の若者の目に触れる場所からは徹底的にそういったモノは取り払ってあったのです。
また、日本では普通に借りれていた「お色気B級ホラー映画」なんかも(そもそも、そんなもん見てたからホルモンギンギンになってたんじゃないか?)、ホストファミリーの家族に「コレはR指定映画だからダメだね。」と却下され、日本にいた時のほうが、よっぽど女性の肌を見る機会があったのでした。
「自由の国アメリカ」などとよく表現されますが、あの国はそこまで自由ではありませんヨ・・・。
アメリカ人はルールが好き?
アメリカ人というのは、ルールを厳守する人々なのです。
日本人にはあまりそういうイメージが無いかもしれませんね。
彼らは一度決まったルールは必ず守ろうとします。
彼らは「正義」が大好物なので、ルールを守る自分たちが大好きなのです。
だからアメリカの学校で時間を守らなかったり、テストでカンニングするのは大抵アジア人だったりします。
あと、高校生がタバコ吸ってたりしますが16歳から喫煙OKなので(州によってちがう)ルールには沿ってます。
でもその年齢以下はどう泣き叫ぼうと売ってくれません。最近は日本でもそうなってきましたね。
そして「性」に敏感
そして「性」とヌードに敏感です。これもイメージ無いですよね。
アメリカは(たてまえ上)、清教徒と呼ばれる厳格なクリスチャンの人達が作った国とされていて、キリスト教的な風紀を正しいとしているのです。
今でも、アメリカには福音派などのすごく厳しいクリスチャンが大勢いて、そういう人たちが政治を動かしていたりします。法律もそのような風紀に基づいているのです。
最近になって日本でもテレビでヌードが出てくることはなくなりましたが、僕が小さかったころ「赤カブ刑事が行く!○○温泉殺人事件!!」なんてタイトルの2時間ドラマなんかがあったら女性の死体がすでにオッパイ丸出しで倒れていたものです。
しかし、アメリカではそんな事はあり得ません。ケーブルチャンネルでない限り、テレビではヌードは写らないのです。(代わりに、ケーブルテレビでは結構好き放題やってたりしますが・・・。)
よくアメリカでは、ドラマが始まる前に必ず番組の注意書きみたいなものが出てきて、言葉がわるかったり性表現があったりするものは事前に教えてくれます。
テレビ画面の左上に「MA」とか書いてあるのを見たことがある人も多いでしょう。あれがそうです。
アメリカ人がスポーツ好きな理由?
また先ほども触れましたように、コンビ二などに「スケベな雑誌」が置いてあることはありません。
レンタルビデオ屋さんでもアダルトビデオが置いてあるところも少なかったりします。
まあ、高校生になったらそういうのも借りれるのですが、(これも州による?)そういったものを見る人たちは仲間内から軽蔑されたりします。ポルノ自体が日本よりも軽視されているようです。
彼らができるだけ子供たちをそういった環境から遠避けようとしている試みが感じられますね。
ではアメリカの若い男の子達は、どのような雑誌を見てホルモン分泌を紛らしているのかと言いますと・・・、
それが、Sports Illustratedという雑誌。
スポーツ・イラストレイテッド(英語: Sports Illustrated)は、タイム・ワーナーが発行するアメリカで最も一般的なスポーツ週刊誌。日本では「スポイラ」「SI」「SI誌」などとも呼ばれる。
ウィキペディアより
このスポーツ雑誌の表紙に載っている水着のお姉さんたちに、若いアメリカの男の子達は、胸躍らせているわけです。ホントにケナゲなのです。
同性愛者に厳しい
そしてもう1つ、「同性愛者に非常に厳しい」のです。これもイメージ無いかもしれません。
なぜかアメリカは同性愛先進国のように思われがちですがそれは本当に大都会の一部の話で、田舎や地方都市などへ行くと同性愛者は「殺されるかもしれない」くらい嫌悪されています。
これもやはり、先ほどの福音派等の厳格なクリスチャンの影響であると思われます。キリスト教的風紀では同性愛は「悪」なのです。
アメリカ人は良くも悪くも「正義」を愛しているのです。
それに比べるとヨーロッパなんかはもうハチャメチャだったりします。
まあ、日本のようにコンビニに成人雑誌が並んでいるようなことは無いのですが、女性の肌に関しては(男性も?)非常に寛容な気はします。
ドイツでは子供用の雑誌に「濡れ場」なんかがあったりするのです・・・!
それについてのお話は、また次の機会で・・・。
コメント