【レオタード】恥ずかしさの文化

国々の違い

アメリカ人の同僚たちが公共の温泉に行ってきたらしく、えらく喜んで帰ってきました。

日本の温泉の素晴らしさもさることながら、一緒に入った上司も『丸裸』だったことに、えらく感銘を受けたようです。

「いやあ~、ハズかしかったヨ。」と彼らは言うのです。

しかし僕は「アメリカにだってサウナがあるし、スポーツすればシャワールームで裸になるのだから、一緒でしょ?」と聞くと、「いや、それはチガウ。」と彼らは言います。

何が違うのかはわかりませんが、彼らが「チガウ」と言うのだから、違うのでしょう。

でも、やっぱり僕にとっては、フルヌードでロッカールームを行き来して、ドアのないトイレでウ●コしている彼らにとって「何がそんなに恥ずかしいんだろう?」と不思議に思ったりします。

ただし、ついでにと言ってはなんですが、ウチの妻は公共の温泉には行きたがりません。

どうも興味本位でジロジロ見られるのが嫌だそうです。まあ、見ちゃうよね。そりゃしょうがない。

そういう意味では「恥ずかしい」のでしょうね・・・。

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「恥ずかしい」の文化

聖書などでは、「ニンゲンは裸が恥ずかしかったから、服を着始めた・・・」というようなコトが書いてありますが、アマゾンの裸族なんかを見ると「本当にそうかなあ?」とか思ってしまいます。

やっぱり人間というのは、だた寒かったから服を着たのでは?と思ってしまいますね。

その昔、まだヨーロッパが「キリスト教的価値観」に支配されていた時代は、彼らにとって肌をあらわにする事は御法度でした。

キリスト教とはもともと、倫理には非常に厳しい宗教だったのです。

日本の倫理

一方、そのころの日本はというと、それこそ公共浴場なんかは男女別にもなっていなくて、もっと『おおらか』だったそうです。

ちゃんとした(?)倫理観を日本人が身に付けたのは、ごく最近だと言われていますが、もともと真面目な民族です。「ちゃんとしろ」と言われたら「ちゃん」とするのです。

しかし、最近になって日本人の倫理観が崩れてきて、「恥ずかしいと思わなくなった」とも言われています。

でも、どうなんでしょうね。

それなら欧米諸国のほうが、よっぽど倫理観が崩れているように感じます。

欧米はやりすぎ

いくら日本の女子高生が、短いスカートを履いて、ほぼパンツが見えてるといっても、おへそにピアスして、お腹を出して学校にくるアメリカの女子高生のほうが一枚上手な気がします。(全員がそんなことはありません。個人差があります。)

しかも、グラミー賞やオスカー賞なんかのフォーマルな場所でも「コレはもう逆に”失礼”なんじゃないか?」と思うくらいの、きわどいドレスで、セレブな女性たちは出席するわけです。
(参考画像⇒Kim Kardashian)

コレこそ裸族ですよ。アマゾンの人たちを笑ってられません。

そういうのをテレビで見ているから、欧米の若い子は、おへそにピアスとかするんです。

日本なんてマダマダ可愛いのです。

タレントショー

僕がアメリカの大学に通っていた頃、大学では『タレントショー』と呼ばれる催し物がありました。

いわゆる「かくし芸大会」みたいなモノです。

学生たちが普段あまり見せない「芸」(?)を披露する場なのです。

そうすると、ある男子生徒が、僕が「まあまあ上手にギターを弾く」ということをドコかで聞いてきたようで、「一緒に出場しよう!」と持ちかけてきたのでした。

彼はカントリースタイルの「バイオリン弾き」で、一人で弾いても「カントリーらしくない」と言うことで、ギターで伴奏をして欲しいと言うのです。

僕は承諾し、僕は彼と会場へと向かったのでした。

ある日本人留学生の演技

大会が始まると、色んな人が芸を披露しました。

あるハワイアンの女の子は民族衣装でハワイのダンスをしました。

また、ある女の子は結構しっかりとした衣装をつけてバレーを披露しました。

僕は「みんな、がんばってるな~」と感心して、出場者の演技を見ていたのですが、その後に、ある日本人の留学生の女の子が新体操を披露したのです。

僕は専門外なので、良くわかりませんが、なかなかアクロバティックな技なんかもしていて、演技自体は上手だったと思います。

ただ、彼女は、レオタードの上にジーンズを履いていたのでした。

レオタードはハズカシイ?

それを見た、バイオリン弾きの僕のパートナーは「なぜ彼女はジーンズを履いているんだい?」と聞いてきました。

いやね。僕も日本人ですので、気持ちはわからないでもないのです。

だってねえ、レオタードってねえ、やっぱり恥ずかしいのでしょう。

しかも我々は控えめな日本人ですから、人前で太ももをあらわにするのも、なんか失礼な感じもするのですよ。

結構いい歳の日本人女性がビーチへ行く際、出来るだけ肌の露出を抑えた水着を選ぶのと同じ感覚ですよ。

「自信が無い」というよりかは、どちらかと言うと「相応な格好」を選んでいるのです。

プロ意識

でも、他の出場者はハワイの衣装だったり、バレーの衣装だったり着ているわけです。

まあまあ、きわどい衣装です。

ただ感覚が違いますので、もしかして、彼女達にとっては平気なのかもしれません。

しかし、見る人達からすると、やっぱり衣装をしっかりしているほうが「意識が高い」と感じるでしょう。

こういうトコロで差が開くのは、腑に落ちない感じもしますが、グローバルスタンダードなのでしょう。

しょうがないですね。

ただ日本人が「レオタードは恥ずかしい」と感じるのは、ビートたけしさんの「コマネチ!」というギャグも多少関係があるかもしれませんが・・・。

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