あるとき、妻と近くのショッピングモールへ出掛けたのですが、帰りのフードコートである『ポスター』を発見したのです。
それが「ケンタッキーフライドチキンの食べ放題チャレンジ」!
「あれ?KFCの食べ放題って、大阪の吹田と箕面のお店でしかやってないでしょ?」
おそらく全国のケンチキファンは、即座にそう思うコトでしょう。 僕もそうでした。
しかし、違ったのです。
ウチの近くで、しかも¥1,380で、あのオリジナルチキンが、好きなだけ食べれるとあり、僕は子犬のような眼差しで、妻に懇願したのです。
「コレは行きたいヨ~~!!!」
だいたいアノ有名な、吹田市のエキスポシティーのケンチキ食べ放題なんて、平日ディナータイムで¥2480ですよ。
2480円。高すぎます。
アラフォーの中年男性にとって、¥2000あったら、だいたいどんなお店でも食べ放題みたいなモノなのです。
そんな値段で「ホラ、好きなだけ食べ良いよ。」なんて言われたって、絶対モトなんて取れないのです。
しかし、今回は¥1,380。
普通にオリジナルのチキンを5ピース頼んでも、¥1,230なわけですから、5ピースと飲み物のがイケルなら、もう定価以上なのです。
イケる!これはイケるぞ!
食べ放題ルール
僕は食い入るようにポスターを見ると、ルールと参加方法の詳細はこんな感じ。
8月2日から8月30日までの毎週水曜日、17時から20時の間のみ開催。
要予約。
制限時間は45分。
メニューはオリジナルチキン、カーリーフライ、ホットシュリンプ、ドリンクのみ。
まあ、ケンチキに電話で予約というのが、少々面倒ではありましたが、メニューには最近ちょっと気になっていた『エビ』もあり、この条件は全然OK。
僕はアメリカ人の友人を連れて、最終日に予約したのでした・・・。
店舗限定の食べ放題は毎年開催?
この店舗限定の食べ放題は、このところほぼ毎年やっているそうで、期間もメニューも、値段さえも毎回「まちまち」なのだそうです。
初回の2014年は、日本KFC創立記念という大義名分がありましたが、最近はとくに理由はないようで、まあ、楽しいからやっているでしょう。
ただ、あまり大々的に宣伝はしていないのは、やはりお店がパニック状態になることを恐れてのコトでしょう。
毎年この時期は、アンテナをしっかり張って、食べ放題キャンペーンを逃さないようにしなければなりません。
チキン食べ放題当日
さて、挑戦日当日、我々はしっかりと体調を整えて、予約の時間10分前にお店に来たのですが、お店の人に「食べ放題に来ました」と言うのは、気持ちハズカシイですね。
しかし、「予約していた者です・・・。」と伝えると、店員さんはやさしく笑って席に案内してくれました。
僕は友人と「とりあえず、5ピースは最低限のノルマ。あとは、たとえば、足足・羽羽・脇脇・腰腰そして胸、この9ピースで『一羽』だから、これをその次の目標としよう・・・!」と、理由があるような無いような感じで目標を設定して入場。
店内席にはもうすでに張り紙がしてあって、「本日は食べ放題のお客様専用」なのだそうです。
中には、若い女の子なんかもいて、チキンと自撮り人もいました。ちょっとしたパーティーです。
僕たちみたいに”本気”でやって来た人は、どちらかというと少数派のようで、皆さんどうも「話のネタ」のために来た人が多いようです・・・。
チキンが来た!
そして最初に運れてきたのは、チキン5ピースとカーリーフライ、そしてエビ。
なかなかのボリュームです。おそらくこのバスケットのセットだけで、¥1,380はとうに超えていますね。
カーリーフライは前からちょっと気にはしていたのですが、今日はちょっと邪魔モノです。ごめんね。
後、ホットシュリンプ(エビ)。
いや、悪くは無いのですが、もっと小さいモノを想像していたので、「チキンに飽きたら食べようかなあ」とか思っていたのが、その作戦はちょっとムリなようです。
しかし、コレに付いてあったホット・ソースは後々役に立つ事に・・・。
もちろん飲み物も頼みました。今回はジンジャーエールで。
もともと、ケンチキとバーガーキングのワッパー©が大好物の僕ですから(バカ舌です。知ってます。)、最初のバスケットは難なく制覇しました。
先ほどの女子たちなんかは、コノ時点で「あたしもうムリ~~~!!」とか言っています。
(一体何しに来たんだ!!)
ジンジャーエールを啜りながら、「あと何ピースくらいイケるかなあ・・・?」と、おなかの調子と相談して、
「すみませ~ん。あと3ピースください。」
と、店員さんにオーダー。
少し遅れて、友人のアメリカ人がバスケットをクリアー。
彼も少し考えてから、店員さんにこう言いました。
「あの、コレと同じモノをもう一つ。」
すると店内は少しざわめき、古いウエスタンの映画のワンシーンのように、全員が振り返って彼を見たのです。
さすがアメリカン。負けられない。
後半戦
そして運ばれてきた3ピース。
多くの人はご存知でしょうが、ケンタッキーのチキンは部位によって、多少味が違います。
例えば、肉汁量。
足が100とすれば、胸は70、羽は85で、腰は140くらいでしょうか。
普段にチキンを頂く場合は、この腰の部位が一番うまみ脂がたっぷりで、手や口をギトギトにして喜んで食べるのですが、今回はというと・・・、
コノ部位が、ハズレくじ。
「ムリだって。8本目にコレはムリ。先に処理しておこう・・・。」
そんなコトを言いながら、僕が苦戦を強いられている頃に、つれて来たアメリカ人は蔓延の笑みを浮かべてエビをかじってます。
僕は心の中で「・・・いや、あれはポーカーフェイスだ。ヤツだって苦しいに決まってる!・・・」と叫び、なんとか3ピースを食べ終えて、店員さんにオーダー。
「あと2ピースください。」
合計10ピース。
もちろん、エビとカーリーフライが無いぶん、彼にはコノ時点で負けているのですが、チキンだけは、・・・チキンだけは、せめて同点で終えたかったのです!(涙)
絶望
しかし、運ばれてきた2ピースを見て、僕は絶望の淵にたたき落とされたのです。
「おい、ウソだろ?ウソだと言ってくれ!!!」
そう、届けられた2ピースのうち一つは、もう皆さんおわかりですね。
腰の部位だったのです。
僕は逆流の波と戦いながら、なんとか皮を食覇。しかし、次のジューシーな身の部分に、なかなか手をつけられずにいたのです。
目の前のアメリカ人を見ると、彼も苦しそうにカーリーポテトを口に含んでいました。
(そんなモノ頼むからだ!)
僕は「そうだ!エビに付いてあったホットソースがあるじゃないか!」と、残りのソースをチキンにかけて味を変えてみました。
これが大正解。
そして僕はフィニッシュ。計10ピースとエビ、カーリーフライ、そして飲み物2リットル(500mlX4)。
なかなかの記録ではないでしょうか?
しかし、満足そうな僕の顔を見て、あのアメリカ人は手を上げて、店員さんを呼んだのです。
「あと、もう1ピースください。」
なんてヤツだ!
そして彼もフィニッシュ。計11ピースとエビX2、カーリーフライX2、そして飲み物1,5リットル。
そうして、僕とアメリカ人の彼は、地に這い蹲って、苦しみながら帰路についたのでした・・・。
みなさんもムリはやめましょう。
年甲斐もなく、大喰いをして痛い目にあったBuさんなのでした・・・。
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