どうもウチの妻は、ラーメンがそんなに好きではなさそうです。
袋入りのインスタント麺なんか作っているところを見たことありません。
ほんのたまにカップ麺を買ってくるのですが、それが「シーフードヌードル」でやっぱり白いスープがクリームっぽくて良いのでしょうか。魚介類なんて普段食べないくせに。
もしかするとイタリアの人たちは「スパゲッティこそが最高の麺!」と思っているかもしれません。たしかにウマイんですけどね。
一度イタリアから3人ほど友人が来て、一人は「海のもの食べれない。」もう一人は「ごはんが苦手。」最後の一人が「スパゲッティ以外の麺類はちょっと・・・。」なんて言うので、僕は「もうこの人たちは日本で飢え死にするしかない!」と観光のお手伝いをあきらめたことがあります。
だってムリだもん。
アメリカのラーメン創世記
ヨーロッパでインスタント麺がどれくらい普及しているのかは分かりませんが、僕がアメリカのホストファミリーと住んで高校へ通っていた頃、大体1980年終わりから90年代の初め、たぶんそれがアメリカでインスタント麺が市民権を得はじめた頃だと思います。
僕がカップのラーメンを食べようとしてフォークを取り出したとき「スープを食べるのにフォークを使うのかい?」とホストファミリーの息子が聞いてきたくらいなので、どんな物なのか彼らはまだよく知らなかったようです。
その味付けも「チキン」「ビーフ」「オリエンタル(多分みそ?)」のほかに「マッシュルーム」なんて馬鹿げたラインナップもあったので、アメリカ人自体がまだこの世界を圧巻し始めている食べ物をどう扱って良いか模索していたのかもしてません。
しかし、僕が大学へ行く頃になると、やっぱり若い人達はその手軽さや美味しさにすぐさま気が付いたようで、一気に僕の周りにラーメン人口が増えたのでした。
袋入りのインスタント麺なんかもコンビニで売られるようになり、簡単に手に入るようになったのです。
(良く売られていたのがこの「Maruchan Ramen」。味は?と聞かれると、日本のソレと同じようなものでそんなに変わらないのですが、ちょっと太麺だったかなあ・・・。)
日本人の僕に「野菜を入れるとヘルシーだよ」なんて忠告してくれる強物のアメリカ人学生もいましたが、僕は彼に「タマゴ入れてみたら?」と言うと次の日からそればかり彼は食べていました。
アメリカでのその普及は地域差が大きかったようで、ハワイから来た学生なんかは「サッポロ一番」なんて商品名もすでに知っていました。しかし彼らはそれを「ラーメン」とは呼ばず「サイメン」と呼んでいたのは中国移民の影響でしょうか?
ラーメン屋さんなんかもやっと出現して、カリフォルニアのアーバインという街に、これもまた「マルちゃん」という名前のお店が出来たという噂を聞いたのですが、結局遠すぎて行きませんでした。
ラーメンが苦手な理由
うちはこの季節、よくそうめんを食べます。
家族全員大好きで暑い日などは、かまぼこ突きながら頂いたりします。
妻にとって蕎麦はイマイチなようです。
また、うどんは「外食で食べるものでは無い」と考えているようです。
そういわれてみれば最近の冷凍うどんは質が良く、めんつゆさえあれば外で食べるうどんなんてトッピングが多彩なだけで魅力が無くなってきた感じがあります。
これは、妻が正解かもしれません。
先ほども言いましたが、妻はラーメンもそんなに好きではない・・・といいますか、どうも「ラーメン屋さん」が苦手なようです。
まず、「いらっしゃいませーー!!」の声がうるさいと言います。
これってラーメン屋さんに限ったことでは無いとは思うのですが、そう言われてみればラーメン屋さんは特に声が大きいかもしれません。
次に「店員が長靴。」
これもラーメン屋さんに限ったことでは無いんじゃ無いかと思いますが、彼女には不衛生に感じるようです。
極めつけに「湯きりが床。」
これは彼女にとって「信じられない。ありえない。最悪。」だそうです。
おそらく海外に進出している最近はやりのラーメン屋さんなどはこういったところを改善しているのでしょう。
妻の「こってり」初体験
でも僕はやっぱり日本人なので、たまにラーメンすすったりしたいわけです。
そこで一度、嫌がる彼女を引っ張ってちかくの「天下一品」へ連れて行きました。
「いやだ!汚い!長靴最悪!」と叫ぶ彼女を無理やり店の椅子に座らせたのです。
これは僕にとっては大きな賭けでした。
「もしかしたらこれが彼女にとって最後のラーメン屋さんの経験になるかもしれない。でも、もしかしたら彼女にこのスープがハマるかも知れない。」
皆さんもご存知のように、ここのクセのあるこってりスープは客を選びます。
不思議そうな顔をして妻はレンゲを口に運びました。そして、その直前・・・
「??このスープ片栗粉入ってる?」と聞きました。
僕は「いや・・・ごめんそれは企業秘密らしいから知らないけど、まあ、まず飲んでみて。」と言ってもう一度彼女に薦めました。すると・・
「あら、おいしい。」
ハマりました。
それ以来、たまに天下一品には行くのですが、ほかの店も挑戦させてみたいなあと思っているBuさんなのでした。
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