『海賊漫画サイト』なんて長続きしない。

若い頃、僕は漫画が大好きでほぼ毎日読んでいました。

特に「ジャンプ」が大好きで、「北斗の拳」の連載が始まった時も、「ドクター・スランプ」にガッちゃんが出てきた時も、リアルタイム（？）で読んでいたのです。（古っ！）

そんな僕も、大人になるにつれ、だんだんと漫画を読まなくなり、一時期はもうマンガ雑誌を手にとることはなくなったくらいです。

大人になるというのは、つまらないモノですね。

しかし、僕の娘は漫画が大好きで、特に『名探偵コナン』なんかは一巻から集めようと息巻いています。

やっぱり、あると読んでしまうものです。

しかも、面白いモノですね。『コナン』。

もちろん、大人からすると「んなわけ無いだろ！」と突っ込みたくなる場面も多々ありますが、それでもテンポが良く、スラスラ読めるので、こんな歳になっても楽しめるのです。

漫画はやっぱり面白いですね。

『海賊漫画サイト』

しかし、そんな楽しい漫画を描いてくれている作家さんたち。

彼らを脅かす、こわ～いニュースが最近ありましたね。

そうです。アレです。

『海賊漫画サイト』です。

そのサイトにアクセスさえしてしまえば、色んな漫画が読めてしまうという、ユーザーにとってはウレシイ（？）サイトです。

もちろん、違法ですよ。本人たちがなんと言おうと、違法です。

ただ、このインターネット時代、アクセスさえ集めてしまえば、広告収入が得られますので、そりゃあやる人はいるでしょう。

でも、そのサイトがどれだけ儲かっても、描いた漫画家さんたちには一銭も入らないのですよ。

コレだと、漫画家さんたちは漫画を描かなくなってしまいます・・・？

あるテレビのニュースでは、

コレを取り締まるコトは出来ますが、結局新しい海賊サイトが立ち上がるので、イタチゴッコになるでしょう。

ユーザーが良心を持って、そういうサイトにアクセスしないことが一番です。

という、教科書にでも載りそうな模範的コメントをいていましたが・・・、

まあ、ムリですよ。そんなコト。

ユーザーは楽なほうにしか動きません。

リテラシーなんて求めても、そんなの聞くわけがないのです。

無料で漫画が読めるのですから、誰だって読みますよ。しょうがない。

あきらめるしかない？

なぜ、僕がそんな「あきらめモード」なのかというと、それはですね・・・、

もうすでに、音楽業界でそれがあったからなのです。

mp3で音楽を無料でダウンロードできるサイトが乱立して、アルバムなんて誰も買わなくなったのですよ。

音楽だけではありません。映画やテレビ・ラジオ番組だってそうです。

インターネットのおかげで『海賊版』が簡単に手に入るようになってしまって、だれもお金を払ってまで音楽を聴こうとしなくなったのです。

コレは日本だけのハナシではありません。

世界規模で起きていることですので、日本人だけが悪いということもありませんし、外国の人たちなら信用できる（？）なんてコトもありません。

音楽業界の現状

僕がミュージシャン稼業に見切りをつけたのも、その理由でした。
（Buさんは元ミュージシャンなんですよ！）

音楽がもうお金にならない。コレで家族を養って行くには、時期が悪すぎる。

そう思ったわけです。

しかし、実際にはどうなったかというと・・・、

音楽業界は一般の人にとって『衰退』したとは感じられないくらい、活発に活動を続けているのです！！
（もちろんダメージは大きかったのですが・・・。）

逆に裾野が広がったぶん、参加人数が増えて、（ニコニコやYoutube等の）新しいビジネスモデルも出てきました。

海外だって、Youtubeでほとんどの音楽がタダで聴けるのに（！）、ブルーノ・マーズはあんなに儲けているのです。チビのくせに。

細かい方向転換は、色々とあったでしょうが、やはり音楽というコンテンツは無くなるコトはなかったわけです。

『海賊漫画サイト』なんて放っておけば良い

その反対に、mp3をダウンロードできる闇サイトのほうが、ドンドン衰退していってるのが現状です。

もちろん、良識のある皆さんの努力もありますが、やっぱりウイルス怖いし、なによりアイツらは換金する方法ばかり考えているので、ユーザビリティーがヒドイ。

悪が栄えるコトは、やはりナイのですよ。

「ダメよ！」と注意だけして、あとは、ほっときゃあいいんです。

『海賊漫画サイト』だってそうですよ。リテラシーが無いのは向こうなのです。

ああいうのは、勝手につぶしあいます。

漫画はスバラシイ！

もちろん、出版社は方向転換しなければ、利益を上げれなくはなるでしょう。

CDが売れなくなったのと同じように、印刷した『本』が売れなくなるのは予想できます。

しかし、漫画はスバラシイですよ！

こんなに良いコンテンツがなくなるわけがありません。

なんとか方法を見出して、漫画家も、読者も、納得のいくビジネスモデルを打ちたてるべきでしょう。

・・・というか、ソレしかないのですよ。