「下ネタ」は世界共通の『笑い』?外国のジョークは高等なのか?

国々の違い

日本の方はよく「日本の笑いは高等すぎてアメリカ人にはわからない」とか「アメリカンジョークは何が面白いかわからない」など言ったりします。

聞き覚えありませんか?

実は、相手のアメリカ人も同じような事を言ってるんです。

中には、「アメリカの笑いは日本のよりも高等ダヨ~!」なんて言うアメリカ人もいるのです。

どちらが高等なのかは、ちょっと置いておいて・・・、

例えば、唄の歌詞や詩、小説なんてものであれば、翻訳し、言葉の意味を説明し、理解を深めるのはある意味「面白いこと」だったりするのですが、それがジョークとなると・・・そうはいきませんね。

ジョークというのは説明すればするほど、つまらなくなるものなのです。

なので、アメリカンジョークは「ああ、そういうことか!」という理解が早いほど面白かったりするのですが・・・、

我々日本人にはちょっと難しいですよね。

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英語のダジャレ

例えばこんなジョークはどうでしょう。

マイク「ジョン、知ってる? プリウスって車はおならをするらしいよ。」
ジョン「え? どうやって?」
マイク「はい、ブリッと。」

さて、これは登場人物がマイクとジョンなだけで、アメリカンジョークでは無いということは容易にわかるでしょう。

アメリカ人にこんな冗談が通じるわけがありません。

なぜなら、これは「オヤジギャグ」または「駄洒落」と言われるもので、同音異語を使って笑いを誘うという日本ではよく使われるテクニックです。

実は英語でも「駄洒落」はありまして、例えばこういったものがあります。

マイク「僕きのう、踊るきのこを見たんだ!」
ジョン「ハハハ。ファン・ガイだね。」

英語で「Fun Guy」というと「楽しいヤツ」といった意味になりますが、同時に「fungi」(ファンジャイ)「菌類」を連想させる言葉となります。
(ほら!説明するとつまんないでしょ?)

日本語には発音する「音」の数が他の言語に比べて少ないため、同じ名前の物が多くあるという説があり、反対に発音数の多い英語には同音異語といった言葉は多くはありません。

英語でこういった「駄洒落」という技術は彼らには「高等な笑い」なのかもしれません。

下ネタとは?

ではその反対に「低俗な笑い」というのはどういうモノでしょうか?

日本では「低レベルな笑い」というとだいたい「下ネタ」になるのではないでしょうか?

アメリカ人でも「下ネタ」で笑うことはあります。というか、ソレで盛り上がることも多々ありますが・・・。

日本では、定期的に「裸芸人」が流行しますよね。

最近アノ「見方によれば全裸に見える」というネタをやっていた芸人をテレビで見かけなくなりましたが、新しいパンいち芸人が「ハンマーカンマー」とか言っているのを見かけます。

裸=下ネタとは短絡的な考えではありますが、上品な笑いではないのは確かではないでしょうか。

さて、ここで皆さんに考えてもらいたいのですが、アメリカ人や外国人で裸になって笑いを取ろうとしている人を見たことあるでしょうか?

この時点で・・・

「外国人はそんな事しない!やっぱり日本人は品がないハズカシイ民族だ!ああ嘆かわしい!」

と思っているのであれば、それは間違えです。

なぜなら、そういうハズカシイ人は外国にも大勢いるのです。

外国の『裸芸人』

洋画をよく見る人はご存知かもしれませんが、最近の洋画コメディー映画は男性の裸祭り状態と言っても良いでしょう。

今話題のディズニー映画「アリス・イン・ワンダーランド」のストーリーのキーパーソンである「タイム」を演じているサシャ・バロン・コーエンさん。
今回の映画ではやってはいませんが(多分ね!)、彼は出演されるだいたいの映画では丸裸のシーンがあったりします。もちろん笑わせるためです。

また、ヒットコメディー映画の「ハングオーバー」でも男性の丸裸のシーンがありましたし、また『寝取られ男のラブ♂バカンス』という映画では、前にご紹介しました『ママと恋に落ちるまで』に出演のジェイソン・シーゲルさんがご披露してくださったりと、もうお祭り状態なのです。

しかもココでは上品に書かせてもらいますが、いわゆる”フル・モンティー”ですので、大画面なんかで見てしまいますと、ちょっと後悔したりなんかします。

英語のシモ(下)ジョーク

アメリカのテレビドラマなんかでも下品な笑いは多く、ココで内容を書いてしまえば、僕の人間性を疑われるかもしれないくらいの酷いプロットだったりもするのです。

たとえば、『デクスター 警察官は殺人鬼』という、これもまた古いアメリカのテレビドラマ。

いつもエロネタしか言わない「キモ親父」のヴィンス(しかも日系!?)が、あるとき科学についてこんなことを言います。

You were so busy playing hide the sausage with the m.e.’s report,
(アンタ、レポートを弄くり回してただろう。)

You were hoping I’d miss the cotton fibers in the nose and airways.
(オレが綿の一本を鼻や気道から見つけれないって思ってさ。)

Your victim was smothered.
(あの被害者は窒息死させられたんだ。)

That’s not opinion, that’s science.
(それは意見なんかじゃなく、科学だ。)

And science is one cold-hearted bitch with a 14-inch strap-on.
(科学ってのはSM女王様みたいなモンで、優しくはしてくれないぜ。)

意訳でだいぶソフトにはしましたが、実は英語のこの台詞には本当にキモいのです。

下ネタを笑うにはボキャブラリーが必要!

たとえば、最初の「playing hide the sausage with~」というのは、ここでは「wasting time with~」と同じ意味ですが、同じくある行為も意味しますので、本当にキモい。

そして最後の「strap-on」というアイテムも、ここで説明したくないくらい本当にキモい。

エピソードの内容を知らなかったら、なぜ最後に女性が笑っているのか不思議なくらい、このオッサンは本当にキモいのです。

彼のキンモ~い語録集はこちら
Favorite Vince Masuka Quotes
(なぜか人気あるんだよな~。)

ただし、この台詞をジョークとして笑うためには、そういった隠語などのボキャブラリーを知っておく必要があります。

これはなかなかの英語力がないと難しいですよね・・・。

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このような画面になったら、「次へ」を押して簡単なテストへ進みます。

レベル6にもなれば、TOEICでは700点、英検2級ほどの実力ですが、もちろん、そういう単語がテストに出てくるわけはありません。

ただ、これくらいのレベルになれば、英語のサイトで自分自身で調べることもできることでしょう・・・。
(変な話題の中に出てきてもらって、ユカ先生本当にゴメンナサイ!)

ドコでも同じ?

そういうわけで、日本の笑いが特別に品が無いということは無く、だいたい世界中で同じだったりするのです。

ただし、皆様もご存知のように、こういった悪い(?)冗談には苦手な人もいます。

これは日本でも同じですね。

例えば、僕の妻なんかは、毎年末にやっている「笑ってはいけない」シリーズが大嫌いで、理由はやはり「下品すぎる」からだそうです。(僕は好きですケド・・・。)

でも、コレがまた、英語の字幕なんか付いたりして、YouTubeで外国人に大人気だったりするんですよね~。

ついでに、その昔、「ガキの~」の人気コーナーだった「サイレント・ライブラリー」はアメリカでリメイクされてジャスティン・ビーバーとかが出ていたそうな。

世の中けっこう同じもので笑うものみたいです。

ジャスティン若いなあ~~。

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