なぜか、日本人だけが「かたくな」に信じている、日本の『神話』的なモノがあったりします。
たとえば『日本にしか四季がない!』という神話。
これは『正解』とも言えますし、『そんなコトは無い』ともいえます。
第一もし、英語圏に四季が全くないのであれば、春夏秋冬に相当する英語の単語なんて無いハズなのです。
日本のように、色鮮やかでなくても、四季くらいは外国にだってありますから、半分は『正解』で半分は『不正解』なわけです。
あと、『日本以外は水道の水が飲めない!』という神話。
コレも半分は『正解』ですし、半分は『不正解』です。
誰が言い始めたのかはわかりませんが、「世界で水道水をそのまま飲める国はわずか13か国」なんて、アレは都市伝説ですよ。
もし、日本に来た外国人に「日本は水道の水が飲めるから良いでしょ?」みたいなコトをいうと、おそらくだいたいは『?』というような顔をされるコトでしょう。だって普通は飲めますから。
僕自身も世界各国、全てを廻ったわけではありませんが、日本人が旅行で行くような国は、どこでも水道水は飲めました。
よく考えてみると、水道の水が飲めないようなトコロで生活をするなんて、まあまあムリですよ。
ただ、水に対しての考え方が違うのは確かですし、水自体も少々違います。
ヨーロッパの水
ヨーロッパの人たちは、普段ボトルに入った水を買って飲みます。
「ほら!やっぱり水道の水は飲めないんじゃん!」と、皆さん思うでしょうが、水道水もちゃんと飲めるのです。
ではなぜ、わざわざボトルに入った水を買って飲むのかというと、現地の人たちはあまり理由はわかっていないようで、「普通、そうだから・・・。」とくらいしか思っていないようです。
たとえば、アメリカ人は、どんなにいいお天気でも、絶対に外に洗濯物を出さず、必ず乾燥機で乾かします。
(コレも変でしょ?)
彼らは理由を知りません。みんなそうだから、そうしているのです。
ただ、僕が思うには、ヨーロッパ(イギリスを除く)の水は、ミネラル成分が多いので、あまり飲み水としては適していないように感じます。
毎日、水道の水でコーヒーを沸かして飲んでいると、おなかの中に石ができてしまったという話も聞いたことがあります。
なので、日本のようにガブガブ飲むのはやめた方が良いようです。
アメリカの水
アメリカはどうかと言いますと、アメリカだって水道の水は飲めます。
でも、彼らもやっぱり飲料水はボトル派。
日本やヨーロッパのように、潤沢に水があるわけではないので、場所によっては使用を制限されるコトもあります。
カリフォルニアなんかは、だいたい年に一回は水の使用を『減らそう!』と呼びかけられたりするのです。
しかも、虫歯予防のためにフッ素が添加されていて、逆に体に悪いというウワサもあります。
(そんなモン入れんなよ!)
そんなトコロで作っているお米が安くなるわけがないのです。カリフォルニア米はアメリカ人にとっても高価な食べ物なのです。
カリフォルニアはそういう場所なので、水道制限ウィークみたいな時は、シャワーなんかも短く終わらせなければなりません。
料理の水
ミネラル成分が高いせいで、料理の味も変わるようです。
ミネラル成分が多いということは、もう既に、水にモノが溶けている状態ですので『味』を感じる場合もあります。
また、既に何かが溶けているというコトは、それ以上にモノを溶かすのも難しいのです。
日本の「おすまし」や「お味噌汁」、または「白米」のように、水が良くなければ美味しくない料理はヨーロッパやアメリカでは難しいのです。
できるだけ、現地の料理を楽しみましょう。
でも、ヨーロッパでも比較的、水のミネラル成分の低いイギリスが『料理の美味しくない』国なのは、謎です。
お風呂の水
ヨーロッパやアメリカのお水は、日本のお水よりミネラル成分が多いので、体を洗う際も、少し感じが違います。
シャンプーなんかすると、髪の毛がゴワゴワしたり、キシむような感じがします。
髪の毛を洗うことが、逆に髪を傷めてしまうこともありますので、ヨーロッパの特に年上の方々(50~60代)の中には、毎日髪を洗わない人もいます。
日本人だって、毎日お風呂にはいる習慣ができたのは、ここ5~6十年のことです。
それまではシャンプーだって、毎日しなくても良いように、成分が濃かったのです。
なので、外国の人が毎日お風呂をしないからといって「わあ、汚い」と思うこともあるでしょうが、日本人のほうが逆にキレイ好き『すぎる』のかもしれません。
洗濯の水
ヨーロッパもアメリカも、洗濯は基本的に『お湯』です。
大半の外国人は日本で「お水なんかで洗濯して、キレイになるのカシラ?」と心配しています。
しかし、聞くところによると、日本の洗剤、洗濯機は冷水用にできていますので、お湯よりもむしろお水のほうがキレイになるそうです。
しかも、日本のお水は、先ほどもいいましたように、ミネラル成分が低いので、洗剤も汚れもよく溶けるようです。
「汚れ」によっては、お水のほうがよく落ちるのもあるそうですので、心配は無いのです。
それでも妻なんかは「エー!絶対お湯がいいヨ。バイキンとかも死ぬし。」とかいいますので、そのうち「お湯の出る洗濯機を探してあげようかなあ」とか思ってたりもします・・・。
コメント
ヨーロッパの水道水にミネラルが多い理由は、水道水源が地下水だからなのです。かつては川の水を使ってだけれど、それが原因で伝染病(ペスト?)が蔓延しました。今や下水処理が発達していますが、相変わらず地下水を使うのがヨーロッパの文化のようです。
Taroさんどうもです!
そういった歴史的な理由もあるでしょうね。
なにより日本のお水が美味しいのは確かなようです。