白人女性に魅了されたアジアの兄弟達【恥じる事では無い!】

国々の違い

アメリカでの大学時代、僕は、ベッドルームが3つにリビング、キッチン、バスルームといったところに6人で住むというシェアハウスのような所に住んでいました。もちろん男性のみです。

セメスター(学期)が変わると入居者も変わったりするのですが、僕はそこの大家さんが知り合いと言うこともあって、ずっとそのアパートに住んでいました。

だいたいはアメリカ人の学生が入れ替わりで同居するのですが、一度だけカンボジア人とラオス人の男の子が入居してきたことがあります。

彼らは別にそれぞれの国から来たわけではなく、バージニア州から来たそうで、両親が亡命してきたとか、何か政治的な話をしてくれたのですが、どうもDC周辺はそういった境遇のいろんな国の人たちが集まっているようなのです。

そういうわけで、彼らとの生活が始まったのですが、まず、学校から帰ってくると彼らの一人が大きな壷で、スパイスかなにやらを潰しているのです。

そして冷蔵庫の中から、えびペーストやら大豆ペーストやら数種類の調味料を取り出して、大きなお鍋で何かを調理するのです。

僕は彼らが見ていない間に、スプーンを取り出し、そのお鍋から一口すすったのですが、

これがウマイ。

魚の風味と何かの発酵調味料の懐かしい味、僕の中のアジア的味覚が呼び起こされたのか!と辺りを見回すと、同居人のアメリカ人ルームメイトも同じように味見をしていて、

「何コレ!マジうまい!」と絶叫していました。

やっぱり誰が食べても美味しかったようです。

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アジアの兄弟

そんな彼らですが、やはり同じアジア出身ということで、たまに僕のことを「アジアン・ブラザー(アジアの兄弟)」なんてニックネームで呼んだりするのでした。

これがなんとなく、僕には違和感があったのです。

日本人というのは、なぜかアジアの一員であるという感覚が希薄でして、東南アジアの方々から「仲間である」と言われても、なかなかピンと来ないものなのです。(コレって僕だけですか?)

コレがもし、中国や韓国の人達なら、顔も似ていたりするので、そこまで思わなかったかもしれませんが、東南アジアやインドの人達は、チョット(どころでは無い?)顔つきが違ったりします。

でも実際には、我々と中国人や韓国人も、実はちがう人種だそうでして、ガイコツを見ただけで、わかる人にはわかるそうですが・・・。

あと、僕は彼らとはあまり仲良くし過ぎないように気を付けていたのには、もう一つ理由があります。

その理由はと言いますと・・・、

アメリカって結構封鎖的?

あまり彼らと深い付き合いになりますと、彼らのコミュニティー全体とも付き合うことになるわけでして、アジア人の友達がどんどん増えていって、最終的にはアジア人の女の子なんか紹介されたりして・・・とか勝手に想像していたわけです。ホント勝手に。

実はアメリカの人達にとっては、それは結構普通なことでもありまして、白人なら白人、黒人なら黒人、アジア人ならアジア人と、その人種のなかで仲良くなるのは当たり前なのです。

異人種間恋愛や結婚というのは結構めずらしいモノだったりもするものなのです。

アメリカというのは、思っている以上に、まあまあ閉鎖的な社会でもあるのです。

いやね、別にね、アジア人の女の子も可愛い子は沢山いましたよ。ホント可愛い子が。

ただ、向こうが僕の事をどう思うかわかりませんし、もちろん恋愛対象にならなかったわけでもないのですが、僕はジェニファー・コネリーに一目ぼれしてアメリカに渡って来たということもありましたので(こちらの記事参照)、彼らとはちょっと距離を置いていたわけなのです。

でもまあ、そんな事を言えるわけでもなく、あまり露骨に態度に出すのも”いやらしい”ものです。

だってもし、「僕は白人のガールフレンドが欲しいから、君達アジア人とは付き合えないんだよ。」なんて言われたらどう思います?

それが正直な気持ちであったとしても、そんな事言う人は、アジア人のみならず、すべての人種(白人種も含め)から総スカンされるのは目に見えているわけですし、日本人からだって村八分にされるのは当たり前な事なのです。

・・・でも実際には、日本から来ている留学生の女の子なんかは、殆どがそんなのだったりするのですが、それはまた別のお話・・・。(気持ちはわかるけどね!)

そういうこともあって、彼らの作る料理を盗み食いしながらも、距離を取りながらルームメイトととして一緒に生活をしていたのでした。

ナンパしに行こう!


そんなある夜のこと、彼らはこんなことを僕に言ったのでした。

「今夜ダンスクラブにナンパに行くんだけど、一緒に来ないかい?」

僕は今までのこともありましたので、「いやあ、チョット・・・」と、断ろうとしたのですが、彼らはそれを遮って、こう続けました。

「僕達はアジア人だけど、じつはアジアの女の子にはあまり興味がないんだ。もうすこしボリュームがある・・・というか、もっとアメリカンな感じの女の子と付き合いたいんだ・・・。」

僕は彼らの意外な告白に少々驚きながらも、すこし沈黙を置き、僕はこう答えたのです。

「兄弟達よ。行こうじゃないか。ダンスクラブへと繰り出そうじゃないか!」

僕はこのとき、彼ら『アジアン・ブラサーズ』と堅い握手をかわし、夜の繁華街へと向かったのでした。





さて、この後どうなったのか!!??

・・・続きはコチラ

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