僕が妻に初めて会ったのは、実は教会でした。
僕が生まれる前にすでに、両親がキリスト教に改宗していたので、生まれたときから教会へは通っていたのです。
小さい時から外国に興味があったのは、そのせいもあったかも知れませんね。
日本でキリスト教徒は人口の1パーセントと言われていますが、活発に教会へ行っている方はもっと少ないと感じます。
もちろん「私は仏教徒です。」と言っておられる方も、お寺に月に一度でも行く人は、ごく少数の方でしょう。
アメリカはキリスト教国です
日本の皆さんはアメリカがキリスト教の国であるという事は、もうご存知だと思いますが、アメリカには活発なキリスト教徒が大勢いて、たまに政治をも動かすという所までは、なかなか知らないのではないでしょうか？
例えば、アメリカでは裁判の最初に聖書に手を置いて「ウソは言いません」と誓ったりしますよね。大統領は就任の時には聖書に手を置いて誓いをたてます。これでは仏教徒・イスラム教徒は、大統領にはなれないですよね。
（彼が信用できない顔をしているのは、僕の画力のせいです。）
でも、アメリカにはイスラム教徒の弁護士や裁判官もいるそうなので、その場合はやっぱり「コーラン」を使うのでしょうか・・・？じゃあ仏教徒は「お経」？かなあ。
僕自身がキリスト教徒なのでその辺りはちょっとわからないですね・・・。
アメリカ中部の特に田舎のほうは、熱心なキリスト教徒の団体が多くあって、政治家はそういった団体を回って票集めをするのです。小さな創価学会が幾つもあるような感じですね。
なので、あまり自由奔放でキリスト教徒の教えに反するような考えを持つ人は、政治家として成功しにくかったりするのです。
ヨーロッパもキリスト教国です。
それに比べるとヨーロッパの政治家たちは、恋人がいたり、愛人がいたりと、そういう面では自由奔放な感じはします。（アメリカの政治家が全くクリーンというわけではありません。）
しかしそれは、ヨーロッパに熱心なキリスト教徒が少ないという事ではなく、（アメリカに比べて）うまく宗教と切り離せているといったような理由もある気はします。
ただ中には自由すぎて、スキャンダルまみれなイタリアの首相なんかもいるので、それが全く正解ともいえませんが・・・。
日本人は宗教に対して冷静な方が多いので、そういった欧米の熱心な信者をみて「そんな事信じてバカだなあ」と思う方も多いでしょうが、そうではなく「ロマンチストなんだなあ」と思うようにすれば、彼らとの付き合い方が変わるかも知れませんね。
「あの世」の捉え方
僕はといいますと、毎週日曜日には教会へ行く、まあまあ熱心なキリスト教徒でもあります。
日本では宗教を信じている人のほうが少数派で、多くの人はアレルギーと言っていいほど宗教を嫌っていたりもします。昨今の世界情勢やニュースをみるとその気持ちもわからないでもありません。
僕にとってもやっぱり「イスラム教」と聞くとちょっと怖かったりします。
また、最近の新興宗教のニュースなどを聞くと、自分は教会へ行ってるくせに「この人達ヤバイなあ」とか思ってたりするのです。
こんな事を言うと、教会の人に怒られるかもしれませんが、僕は実は「死んだ後の事」にはあまり興味がなかったりします。
もちろん教会では「正しい行いをしていれば、死んだ後に天国へ行けるのですよ」という内容の事を熱心に教えて頂いたりするのですが、僕はそういう話のときはなんとなく他人事のように聞いていたりするのです。
僕はどちらかと言うと「あの世」で幸せに暮らすより、「この世」で幸せになりたいと思っているのです。
それは別に「大金持ちになる」とか「権力者になる」とかでもなく、家族で健康に暮らしていければいいなかあと思っています。
そして、それはやっぱり「正しい事をして、悪い行いをしない」ということが近道なのだと思っています。もちろん理不尽な不幸はやってくることでしょう。そういうときこそは神様のせいにすればいいのです（？）。
西洋的宗教観
アメリカやヨーロッパのキリスト教徒はちゃんと死後の世界も信じていますので（？）、僕のような考えは異端なのでしょうが、中東や東洋の「死後の幸福」に重点を置く宗教観に比べると、こういう考えは西洋的なのかもしれません。
欧米の方々が毎週教会へ行きながらも、結構ダーティーなビジネスをやってたりするのもそういう理由があるかもしれないですね。第一、マフィアなんてみんなカトリックだったりします。
１９６０年代の有名な映画でエルマー・ガントリーという詐欺師はこう言いました。
「私エルマー・ガントリーは生粋のアメリカ人です。私が好きなものは、お金とエッチと・・・宗教です！」
自分たちでそう言っているのだから、アメリカ人というのは昔からそういう人達だったのかもしれません。
とはいうものの、もともとキリスト教だって中東で発生した、どちらかというとアジア的な宗教なのです。ヨーロッパ人は皆、改宗者なのです。
我々の住むアジアこそが、現代の３大宗教の発生地であることを考えると、日本人があまりに宗教に無関心なのはちょっと淋しい気もしますね。
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