実は、僕は元ミュージシャンというコトもあり、結構長髪だったりします。想像つかないでしょ?
でもそれは、特にポリシーがあるというわけでもなく、昔からその髪型なので変えるのが面倒だからだけなのです。
そのせいか、妻の友達の外国人奥様からは「あなたの主人は『サーファー』デスか?」とか聞かれますが、サーフィンは全くできません。あしからず。
僕も、もうそろそろいい歳ですので、あまり髪型というものは気にならなくなってきました。
髪の毛があるというコトだけで『御の字』の歳なのです。
なので結構、伸びるままに任せているのですが、それだとなんだか汚らしくなりますので、伸びすぎてきたら、妻が百均のハサミでチョキチョキ切ってくれます。
もともと、くせ毛なので、変な切り方をしてもあまり目立ちません。ラッキーな髪質なのです。
妻の髪の毛
妻の髪はといいますと、ブラウンとダーティーブロンドの間くらいの色で、基本的にストレートです。
よく結ぶので、そのクセがついてしまい、たまに僕がヘアーアイロンで伸ばしてあげたりしています。
(後ろ側の髪の毛は、自分でするのは難しいらしい・・・。)
そのうちお金があったら、「ストレートパーマをさせてあげたいなあ」と思ってますが、ベッドに座って、彼女にヘアーアイロンをしてあげている時間も、ちょっと好きだったりするので、ストレートパーマはまだ先になりそうかなあ・・・。
髪質
色の薄い髪の毛というのは、黒髪に比べて、柔らかいというか、コシが無いというか、いわゆる『猫ッ毛』です。
触ると、子供の髪の毛みたいで気持ちいいのですが、静電気は大敵です。
そんな髪質なモノなので、もしかすると、日本の女性よりも手入れが大変かもしれませんね。
外国人女性の髪型
僕がアメリカにいた90年代の前半、アメリカ人女性の髪型というのは、それこそ小さい人形がサーフィンでもできそうなくらい、大きなウェーブが付いた前髪に、サイドにボリュームがあるのが主流でした。
柔らかい髪質でそんなコトしようと思うと、ヘアースプレーが何本も必要だったことでしょう。
「だいたいのファッションは東海岸から、西へ流行するモノだけど、髪型は西海岸から始まって、東へ流行していくモノなのよ!」
と、アメリカ人の女の子は言ってましたが、コトの真相はわかりません。
アメリカ人男性の流行り『マレット』
それと同じ頃、アメリカ人男性の間で、おかしな髪型が流行っていました。
それが『マレット』(mullet)と呼ばれる髪型で、全体的にはほぼ「角刈り」なのですが、襟足部分だけを伸ばすという妙なヘアスタイルなのです。
今でも、日本のチョットやんちゃなママさん達が、子供にさせているような、アレです。
プロレスラーの天山広吉さんも、長い間この髪型ですね。(参考画像⇒天山広吉)
『マレット』は田舎の髪型?
ウィキペディアなんかでは、人気ドラマ『冒険野郎マクガイバー』の主人公アンガス・マクガイバーが、その髪型を流行させたように書いてあります・・・う~ん、懐かしいです。
しかし、僕の記憶が確かなら、その頃人気を博したカントリーシンガーたちの影響が大きかったように思います。
そして、そのファンの、田舎の若者なんかが良くマネをしてやっていた覚えがあるのです。
もちろん、僕の美意識の中では、大変に「ダサい」髪型でしたので、憧れたりとかは無かったですね・・・。
高校の先生
さて、僕の通っていたアメリカの高校の先生の一人に、そんな『マレット』を愛してやまない先生がおられました。
その先生は、「アメリカ合衆国歴史」と「体育」を受け持つ、心の底からアメリカンなナイスガイ。
『マレット』の髪型に、分厚い胸板のムキムキボディー、きつめのTシャツを着て短パンという『アメリカ』が服を着て歩いているような、そんな感じの先生でした。
彼の授業はいつも『忠誠の誓い』(Pledge of Allegiance)という、胸に手を当てて、アメリカ国旗に誓いを立てる、そんなセレモニーから始まるのです。
(日本でやったら、大問題になりそうですね・・・。)
自由の国
ある時、彼の授業で彼は「卒業してから、何になりたい?」と、生徒たちに聞いてまわりました。
殆どの生徒は「まだわからない」というのに対して、あるインドかバングラディッシュからの移民の女の子が、
「私はファッションモデルになりたい!」
と言うのでした。
彼女のみすぼらしい格好から、彼女が裕福な家庭の出身で無いコトは容易にわかりました。
クラスの中からは、何人かの『クスクス』と笑う声も聞こえてきたのです。
すると、その先生はその笑い声を聞いて、机を蹴飛ばして、大激怒。
「アメリカは自由の国なんだ! なりたいモノになれる国だ! 笑うようなヤツはこの国から出て行け!」
と、大声で怒鳴られたのです。
アメリカは安泰
その先生は、今ではどうされているはわかりません。そのインド人の女の子もどうなったかはわかりません。
ただ、彼のように『アメリカの自由』を信じている人が、まだアメリカにいるのなら、まだまだアメリカは安泰ですよ。
わがままな大統領が、移民をストップしても、アメリカ人の『自由の精神』は無くなるコトはないのです。
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