僕が昔バンドなんてやっていた頃のボーカルの女の子のお兄さんは、バスという魚を釣るプロ、いわゆる『バスプロ』と呼ばれるひとでした。
この『バスプロ』というのはボクシングと同じように、プロテストに合格すれば晴れてプロを名乗れるシステムなのだそうですが、それで食べていけているわけではないので、僕にとっては『プロ』と呼ぶには何かおかしな気もします。
だいたい、釣った魚を売るわけでもないのに、どうやって報酬を得るのでしょうね。
僕は「魚を釣る」という作業は漁師さんの仕事だと思っていますので、魚が欲しければ魚屋さんへ買いに行くべきだと思っています。僕はそれくらい、釣りに興味が無いのです。プロと呼ばれるのは漁師さんだけで十分なのです。
もちろん海に糸さえ垂らしておけば魚が獲れるとまでは思ってはいません。しかし、釣りの醍醐味や楽しみ方、大変さや難しさも僕は全く経験が無いのでわからないのです。
まあ、やってみたら面白いのかもしれませんが、今のところはそのつもりはありませんね・・・。
欧米でも『魚釣り』は大勢の人が楽しんでやっています。
もちろん殆どが男性で、釣って食べるという人もたまにはいますが、ほとんどの場合はいわゆる「キャッチ&リリース」で、川(海)に逃がします。
でもアレってやっぱり大体は死ぬらしいですね。エサに針を隠して口から引っ張られるのですから、人間だったら重傷になるのはあたりまえでしょう。
やっぱり釣ったら食べるべきだとは思うのですが、あちらの方は魚なんてそんなに好きじゃない(?)のです。
サカナ食べればいいのに・・・
近年、大ヒットした「ロスト」というアメリカのTVドラマあります。
無人島に大型旅客機が墜落して、生き残った人たちがサバイバルしていくというお話なのですが、彼らは目の前に海が広がっているというのに・・・、
魚を釣ろうとしません。
いや、まあ僕は先ほども言ったように、『釣り』の出来る人ではありませんので、釣り好きな人は「でも、そんな簡単に海の魚なんて獲れないよ!」と言うかもしれません。
しかし、彼らは山へ行って野生動物を捕まえようとしたりもするので、それだってなかなか困難な仕事のはずなのです。
一度だけ、一緒に事故に巻き込まれた韓国人夫婦が海に潜って貝を採ってきたのですが、それを見ても彼らは同じようにはしようとしませんでした。
彼らにとって海の産物は食べ物ではないのです。そう思わざるを得ません。
ロストの飛行機事故のシーン。怖い!
洋風のサカナ料理
外国かぶれの僕にとっても、外国人が魚をガッツリ食べている様子をなかなか想像できません。
彼らがカニやロブスター、牡蠣なんかも食べているのは知っていますし、地中海地方ではイカやタコも食されているのを知っているのに、なぜか魚をガツガツいってるのを思い浮かべられないのです。
その理由は、僕が魚の料理を思い浮かべるときに、和風な料理ばかりを想像してしまうからかなあと、思ったりします。
僕にとってもサカナ=和食だったりするのです。
北欧のノルウェーなんかはサバやニシンがよく獲れるそうで、その消費量も結構あるのですが、どうやって食べているのかは僕には謎です。
サバなんて味噌煮や塩焼き、しかもご飯が必ず横に付いてあるところしか想像できません・・・。
彼らはどうやって魚を食べてるんでしょうね。魚の洋風料理というのは、僕もそんなに思いつきません。
実は、妻はパスタのなかでも一番好きなのは「サーモンクリーム・スパゲッティ」なのだそうですが、実はイタリアではサーモンは採れないのだそうな。(妻がそう言っただけなので、ホントかどうかはわかりません。)
ただ、イタリアは海に囲まれていますので、「魚もいっぱい食べるのでしょ?」と僕が聞いても、妻は「ワタシは海沿いには住んだコトないから、魚なんてそんなに食べマセン。」と言います。
それなのに、サーモンは好きで、しかもイタリアでは採れないなんて、僕には不思議でしょうがありません。
でも、魚嫌いの欧米人でも「サーモンだけはOK」という人は結構いますので、ただの『慣れ』なんでしょうね。(あと「ツナ」の缶詰も大体の人は大丈夫のようでした。)
焼き魚は「臭い」らしい・・・
しかし、日本人にとって魚というのは、お米の次に重要な食文化の基礎のようなモノです。
ウチは妻が外国人ですので、やっぱり魚が食卓に上がることはすくなく、お肉がメインの場合が多いのですが、妻が言うには「お魚の味自体は別に嫌いではない」そうなのです。
でも、焼き魚なんかすると、必ず「うわあ。臭い。」と言います。
日本人にとっては、「おいしそうな匂い」なのですが、欧米人であの匂いを「ああ良いニオイ」と言った人を、まだ見たコトがありません。
コレも文化の違いですね。
でも、妻にとっては、匂いよりも何よりも、何が一番いやなのかというと「ホネがある」のが厄介なのだそうです。
我々日本人には、なんとなく幼稚にも聞こえる理由ですが、彼女にとっては骨のある魚は食べたくないのだと。
なので、骨ごといける「シシャモ」や「サバ缶」なんかは結構おいしそうに食べたりするのですが、「サバ味噌」や「塩鮭」なんかは途中でめんどくさくなって食べるのをやめてしまうのです。
ただ、魚に骨があるのはあたりまえですし、お肉に比べて安いですし、なんとか頑張ってもらいたいものですね。
お魚好きの日本人男性が欧米女性と付き合う場合は、「お魚は好きですか?」と聞いておくのも大事かもしれませんね。
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