『ジャパニーズ・ホラー』は外国人にとっても怖い!?

ウチの日常

妻はもともと「ホラー映画」というか「スプラッター映画」というのは苦手なタイプのようでしたが、昨今のゾンビブームのおかげ(?)で、まあまあの過激な表現のモノも観れるようになりました。

『ウォーキング・デッド』や『Zネーション』等のグロテスクなシーンを観ても、「気持ち悪いナー。」とは言いますが、「怖いナー。」とは言いません。

僕はというと、根っからのゾンビファンですし、サム・ライミ監督の『死霊のはらわた』なんかは笑いながら観れるタイプの人なのです。血糊の量が多すぎると、逆に笑いを誘います。

詳しい方はご存じかもしれませんが、『死霊のはらわた』は最初からスプラッター・コメディーとして作られているのです。映画の節々に「笑わせようとしている」トコロが見られます。『死霊のはらわた』最終章の『キャプテン・スーパーマーケット』なんかは、タイトルからしてギャグです。

ついでに、いまアメリカでは、『死霊のはらわた』がドラマとして復活していて、『死霊のはらわた リターンズ』(原題:Ash vs Evil Dead)というタイトルで放送中です。

こちらもコメディーという位置づけですが、一話目の主人公アッシュのセッ○スシーンが生々しすぎて、ウチは今回パスしました・・・。

スポンサーリンク


ゾンビは怖くない


血や内臓が飛び散るシーンは、いわゆる『ゾンビもの』の醍醐味ではあるのですが、それが『怖い』かというと、そういうこともなく、ゾンビ映画の伝統としましては、「結局、人間が怖い」という結論に落ち着きますので、恐怖の対象としましては、どちらかというと、人間になるわけです。

なので、ゾンビというのはそこまで『怖い』存在ではないのです。

そういった点に気付くと、アメリカのホラー映画というのは相応にして『怖くない』モノでして、僕にとってはヒューマン・ドラマものとかの『旦那の浮気がばれるシーン』等のほうがよっぽどゾッとしたりします。あれのほうが『怖い』のです。

映画『残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−』


次女は『名探偵コナン』のファンですが、最新の劇場版を見逃してしまい、そのDVDがレンタルビデオ屋さんにあるか探しに行くとこになりました。

次女と一緒にビデオの棚を散策していると、こんどは長女から電話があり、「パパ、『残穢【ざんえ】』っていう映画も借りてきて~!」とのリクエストがあったので、僕はソレを借りて帰るコトにしました。

長女がなぜ、そんな怖そうな映画の存在を知っていたのかは謎なのですが、彼女は小説なんか週に2冊くらい読む「本の虫」ですので、おそらく原作を読んだか何かでしょう、僕なんかよりも最近の”流行り”は良く知っているようです。

僕はというと、長い間、日本の実写映画を観ていなかったので、あまり興味は無かったのですが、一応『保護者的立場』ですから、あまり教育的に良くないシーン等がないように、借りて来た後ではありましたが、インターネットでその映画の評判なんかを検索したりしたのでした。

すると、大体の方は『怖くない』『大したことない』との感想で、中には『血が出る場面も最後の少しだけですから、子供でも見れますよ!』といった意見もあり、「なら、大丈夫だ。」と、僕はインターネットの意見を鵜呑みにして、子供たちに「みんなで観ておきなさい~。」とDVDを手渡したのでした。

2時間ほど経ってから、顔面蒼白の子供たちが部屋から出てきて、半泣きの次女が「やだあ~。こわい~(泣)。」と、まあまあのトラウマ状態。
「そんなに怖かったのか??」と、僕も気になりましたので、その夜、妻とベッドでノートパソコンで鑑賞するコトになったのです。

なにが『怖くない』だ!


最初の30秒から、神経を逆なでされるような、恐ろしい影が現れるし、『何か起きそう』な空間があらゆるシーンの画面にあるものだから緊張が解けない上に、誰一人、大声を出して叫ばないという「たんたん」とした雰囲気が妙に恐怖感を煽るのでした。

これには妻も「やだあ~。こわい~(泣)。」とのコト。

観終わったのは夜の1時過ぎで、妻は「一人で下の階に行けマセン・・・。」と言うので、僕が電気と鍵の確認をして就寝しましたが、妻はベッドで「日本人はこういう映画作るの上手ネエ・・・。絶対悪い夢ミル。」と、彼女もチョットしたトラウマ状態。

その晩は、いつもより近くで仲良く寝たのでした。

僕は『西洋かぶれ』の『洋モノ』ファンですから、日ごろから「日本の映画ツマンネ!」「邦楽たいしたコトない!」「味噌汁きらい!」とか言ってますが、この『ジャパニーズ・ホラー映画』というのは認めざるを得ません。

やっぱり『怖い』ですよ。

ストーリーも、絵も、音声も、タイミングも、ばっちり『怖がらせる』という目的に沿っいて、その体験をエンターテイメントとするならば、僕個人はアメリカのソレをもう超えていると思いますし、ハリウッドが日本のそういったモノをリメイクしているというのは納得です。

ただ怖すぎ・・・。

コメント

タイトルとURLをコピーしました