原爆資料館が『怖く』なくなった!再現人形の撤去の理由とは?

おでかけ

前々回、お話しましたように、修学旅行当日に高熱を出してしまった次女のために、広島旅行へ行ったBuさん家族なのでした。
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小学校の修学旅行と同じコースをたどる必要も無いのですが、やっぱり広島へ行ったなら『平和記念資料館』は外せません。

しかも、こんな機会がないと、わざわざ行くところでもありませんし、平和教育は必要なわけです。

外国人妻には、少し肩身の狭い思いをさせるかもしれませんが、彼女だって一生に一度は訪れるべき場所でもあるのです。

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外国人が多い??

そんな心配を、外国人妻にしていたのですが、来てみると思った以上に『外国人』ばかり。

軽く見渡すだけで、髪や肌の色が違う人たちが3割ほどで、見た目がそう日本人と変わらない外国の方もいるでしょうから、その方々を含めると、・・・もしかすると日本人のほうが少ないくらいかもしれませんね。

ソレもその筈、この広島の平和資料館は、世界最大の旅行サイトTripAdvisor (トリップアドバイザー)のクチコミランキングで、毎年上位に上がっている観光名所。




ソレくらい外国人には人気の場所なのです。

戦争の資料館ですので、「人気」と言うのも不思議な感じもしますが、世界中の人たちが歴史で習う場所ですからね。大勢の人が来てくれるのは良い事です。

ただアメリカの人はどう感じるんでしょうね・・・。

だって、もし逆に、日本人が真珠湾資料館に大挙して出向いていったらヘンな感じにならないですかね・・・。

人形怖い?

僕自身も小学校の修学旅行で、コチラの資料館へは前に一度、訪れた覚えがありますが、なにしろ人形が「怖かった!」という印象で、ほかの展示は、あまり思い出せなかったように思います。

長女も数年前に、小学校の修学旅行で来ていて、同じように「あの人形が怖かった」という印象があるようです。

あの人形はもう、関西の小学生(日本全国の小学生?)のトラウマなのです(?)。

そんな経験のある僕と長女は、次女と妻も同じ体験をするだろうと、「怖いよ~。あそこの人形は怖いんだよ~。」と変な期待をさせて行ったのですが・・・。

最近、展示内容が変わったようでして、あの有名な人形はありませんでした。

ほかの展示物の内容がツマラナイというわけではありませんが、僕と長女にとっては、少し拍子抜けな感じになってしまったのです・・・。

最近変わった、展示内容

別に『クレーム』というほどのことではありませんが、やっぱりチョッと気になったので、インフォメーションのお姉さんに少し、お話を聞いてみました。

僕「あの・・・、展示内容が思っていたのと違うんですが・・・。」
インフォメーションのお姉さん(以下「インフォ」)「内容が”マイルド”になったという意見は伺っております。」

僕「今、資料館が工事中のようですが、その関係ですか?」
(資料館は東館と本館に分かれていて、現在本館は閉鎖中。両館リニューアルオープンは平成30年7月の予定。)
インフォ「いいえ、それとは特に関係ありません。」

僕「入場料が200円と、えらく安いのは、工事中だからですか?」
インフォ「それも関係ありません。2016年までは50円でした。」

僕「あの怖かった「再現人形」は、また展示される予定ですか?」
インフォ「あの人形は撤去されました。また展示される予定はありません。」

・・・というわけで、あの子供たちにトラウマを与え続けてきた、被爆再現人形は無くなったそうです。

撤去は英断!

でも僕は、ソレはソレで良かったと思うのです。

現実はもっと悲惨でしたでしょうし、再現と言っても「ニセモノ」ですから、そういったモノで恐怖を煽るのもどうかと思うわけです。

実際、僕自身もあの人形のインパクトのせいで、ほかの展示物のコトを覚えていなかったくらいですから、それがメインになるのも考えモノですからね。

新しい展示物も、ホントに良くできていましたヨ。

ミニチュアの広島市外にプロジェクションマッピングで原爆の被害を映し出していたブースはとてもわかりやすく、外国人の訪問者たちも、神妙な顔つきで見学していました。

僕は、資料館のリニューアルは成功だと思います。

変更は誰のため?

ただ一つ・・・、

僕が気になったのは、このリニューアルの『タイミング』。

今回僕たちがこの資料館に訪問したのと、前回に長女が修学旅行で来た数年間の間に、実は歴史的な出来事がこの場所で起きているのです。

それがオバマ前アメリカ大統領の訪問。(その時は現職。)

うわさによると、オバマ大統領が資料館を見学する際、彼のためだけに、展示内容を大幅に変更したそうな・・・。

もし、アメリカの政府高官なんかが、事前に資料館に視察に来て(おそらく来ていたでしょう)、「この展示物は表現が残酷なので、変更が必要だ。」みたいなコトを要求していて・・・、

もし、日本の政府がその要求を飲んで、しぶしぶ被爆再現人形を撤去していたとすると・・・、

なんか納得できないですよね。

実際、資料館には、オバマ大統領の折った折鶴とサインなんかも展示してあって、彼の訪問は特別に大きく扱ってあります。

コレは僕の推測ですので、実際にはどんな理由でリニューアルされたかはわかりませんが、とりあえず僕は、家族で平和に暮らせることに感謝して資料館を後にしたのでした・・・。

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