外国人のお友達なんかがウチに来ると、よく連れて行くのは『お好み焼き』屋さんです。
外国の方は皆さん『お好み焼き』が好きです。なぜか絶対に気に入ります。
これはもう、いろんな意味で『鉄板』なのです。
あのテの味のモノは、だいたいどんな人でも「美味しい」と感じるようです。
ウチの妻のお母さんも、あのドロッとした中農ソースを初めて味わった時は「ナにコレ?おいしい!」と言っていました。
酸味と甘みと、塩気の割合が絶妙なのでしょうね。ある意味、中毒性さえ感じます。
お好み焼き
お店によっては、焼いたモノを持ってきてくれるトコロもありますが、せっかくなので、目の前で焼いてあげると喜びます。
最初から、チーズやらお餅やらの入った「変わりダネ」を注文する必要はありません。「王道」的なメニューを選んであげましょう。
相手は「お好み焼き」の存在すら知らないのですから、最初は「あれ、夜にパンケーキ?」と思うかもしれません。
まあ、粉を練って焼いているですから、ほぼパンケーキみたいなモノです。
実はアメリカで、夜にパンケーキをたべる家庭は結構あります。なので彼らも抵抗なく食べれるのです。
しかし、上にかけるのはメープルシロップではありません。合わないコトも無いかもしれませんが、やっぱりソースとマヨです。
鰹節をかけたら、そのウネウネ動く姿に彼らは驚くコトでしょう。
出来あがったら、切り分けて、目の前の小皿に置いてあげましょう。
最近の外国人の方は、だいたい上手におハシが使えたりします。
よく考えてみると、日本に来ることなんて、絶対だいぶ前から知っているハズなのですから、おハシくらい使えないとマナー違反ですよ。
しかし、あまり年配の方にソレを言ってあげるのは、可哀想なので、最初にお店の人に「フォークください」と伝えておきましょう。
たこ焼き
僕の良く使うお店は、たこ焼きも焼いてくれます。
コレも関西の「粉もの文化」の一つですから、せっかくなので、いつも頼むようにしています。
なにより、「タコを食べる」という行為に、アメリカの人はえらくテンションが上がったりするのです。
ヨーロッパの、特に地中海沿岸から来た人たちは「へ~タコね~」くらいしか思いません。彼らは普段から海のモノを食べていますので、タコやイカなんて普通の食材なのです。
しかし、海を見るコトさえ生涯に数回しかないアメリカの人達にとっては、UFOと同じくらい「聞いたコトならあるけど・・・」ほどの認知度なのです。
彼らはおもむろにスマートホンを取り出し、「タコと私」的な写真を撮りまくるコトでしょう。
早い人なら、その場でSNSにアップする人も出てきます。
それくらい、彼らにとっては異質な食べ物なのです。
あるアメリカの女の子は、たこ焼きをかじるなり「なにコレ?中が焼けてない」とか言って、鉄板で押しつぶしながら、また焼き始めた子がいます。
中がトロトロでクリーミーな食べ物であるというコトを、理解できなかったようです。
まあ、好きな方法で食べるのが良いでしょう。始めて食べるモノなのですから。
メープルシロップとバターで食べたいというのであれば、ソレで食べるのも良いでしょう。(お店にそんなモノがあればね。)
チキンみたい
初めてタコを食べる人に「味はどうですか?」と聞くと、だいたいの人は「う~ん。チキンみたい。」と答えます。
「豚みたい。」「牛みたい。」という人を聞いたコトがありません。だいたいチキンです。
だいたいのアメリカ人(日本人も?)は、初めて食べるモノを「チキンみたい」と形容します。
彼らにとって(我々も?)は、チキンというのは一つの標準のようです。
やきそば
一人に一つずつお好み焼きがあれば、だいたい皆さんお腹いっぱいになります。あんなモノ2つも3つも食べれません。
しかし、なかには「まだちょっとタリナイ・・・」という人もいるでしょう。
そのような場合は『やきそば』を注文してあげましょう。
コレも「嫌いと言う人がいない」という不思議な食べ物の一つです。初めて食べるひとも、なんだかんだで結構食べれます。
実は、僕がアメリカで生活していたころ、一番日本のモノで食べたかったモノがコレです。
一度、母親から、カップ焼きそばを送ってもらって、しのいだコトがありますが、僕のルームメイトなんかは、
「それは何?」
「日本のモノだよ。やきそばって言うんだ。」
「焼いてないのに?」
と、まあ、カップの焼きそばは、まあまあ説明が難しいのです。
カップ麺のやきそばは、少々ウケが悪かったのですが、ちゃんと(?)鉄板で焼くやきそばは、どんなアメリカ人でもだいたい喜んでたべれます。
コレも間違いのない、『鉄板』の一つです。
粉モノ文化は偉大
このテの味は、ホントに万能で、「コレはちょっとダメだ・・・。」という人がいません。
(たまに紅ショウガが「コレ辛い」という人もいますが、そんなモノそのまま食べたら辛いに決まってます。)
なので、「外国からのお客様が突然ウチに来た!!」というコトが、みなさまにもございましたら、一押しはやっぱり『粉モノ』が鉄板なのです。
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