母親のお姉さんが、お亡くなりになりましたので、お葬式に行ってきました。
もうお歳でもありましたので、そろそろかなとは思っていましたが、やっぱり悲しいものです。
参列者は15人ほどの、寂しい式でした。
僕の兄は、同じ日に友人が亡くなり、お葬式がバッティングという珍しいコトが起きてしまい、両方に少しずつ顔を出すという荒業をやってのけました。
そちらの式は、亡くなった方がまだ若かったコトもあり、参列者は300人を越えたそうです。
なんか「幸せってなんだろう?」と哲学的なことを、考えてしまった1日なのでした。
さて、ウチの外国人妻は、普段の生活でも目立ってしまう存在ですので、こういった「シメヤカ」(?)な席では、浮いてしまわないように気を使います。
なので、お葬式のマナーやルール的なものを、僕に尋ねてきたりするのですが、僕自身もあやふやな部分が多くありますので、なかなか説明も難しかったりします。
日本のお葬式
日本のお葬式というのは、基本的に、宗教儀式です。
日本人というのは、こういった不幸があった時に、「あれ?ウチって何宗だっけ?」と仏教徒であったことを思い出します。
なので、儀式の至る所に、宗教的な象徴や慣例があります。
妻は「アレは何? コレはどういう意味? ソレってどうするの?」と、いちいち質問してきますが、そんなコトを1~10まで答えれるのは、お坊さんくらいで、普通の日本人にとっては、分からないコトばかりなのです。
日本では、宗派に関係なく、遺体は地域の焼き場で焼かれますが、ここでの習慣も地域によって違ったりするのです。
聞くところによると、日本のある地域では、お骨を噛む事もあるそうです。
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そんなコトをすると外国人妻は驚くでしょうね・・・。
そういう習慣のある地域では、最初に言っておいてあげないと、日本人をゾンビだと思って怖がるかもしれませんから、先に伝えておきましょう。
アメリカのお葬式
アメリカでのお葬式も宗派によって少々違ったりしますが、どれも日本のように複雑なことはありません。
僕もアメリカにいた頃、一度だけ参列したことがありますが、教会で賛美歌を歌って、お祈りをして、棺おけの遺体にお花を添えて・・・と、難しい事はありませんでした。
黒い服さえ着ていれば、まず間違えるようなことはありません。日本のほうが、よっぽどややこしいです。
最後にお墓で、ご遺体を埋めるときに、自発的に故人のコトを話し出す人もいて、日本のお葬式よりも自由な感じはしました。
キリスト教は火葬をしない?
今ではアメリカでも火葬を望む人も多いようですが、キリスト教は基本的に土葬です。
それはイエス・キリストが復活したように、信者は皆、復活を信じているのです。
火葬をしてしまうと、生き返るにもカラダがありませんから、帰ってくるコトができないのです。
なのでその昔は、火葬というのは極悪人の極刑みたいなモノでしたので、いまでもアメリカ人は「遺体を燃やすなんて、かわいそうなコトを・・・」と思う人も多かったようです。
しかし最近では、アメリカの人も火葬が増えてきて、海に流したり、空から撒いたりするコトも多いようです。
ヨーロッパのお葬式
僕はまだ、ヨーロッパでのお葬式は参列したことがありませんので、実はあまり良くは知りませんが・・・、
妻に聞いて見ると、ヨーロッパも広いですので、国や地域によって方法は違いますが、やっぱりどの国も「キリスト教」ですから、基本的なトコロは一緒なようです。
ただ、カトリックは歴史もありますし、外形的な儀式にもこだわる面がありますから、アメリカのような自由な感じはしないかもしれません・・・。
ヨーロッパでお墓参り
僕の妻は、ご両親が共働きでしたので、「基本的におばあちゃんに育てラレタ。」と、自分でも言っているくらいの『おばあちゃん子』でした。
一度、妻の母国に一緒に帰ったとき、おばあちゃんのお墓参りをしようと、お墓のある墓地へ行ったのですが、さすがに広い。
ただ、その地域だけかもしれませんが、少々、変わった習慣があります。
やっぱりキリスト教ですので、土葬にはするのですが、その後、数年経ったら、掘り起こして火葬にするそうな・・・。
理由はどうも、衛生的な面と、あと、お墓で土地をふさいでしまう事を懸念してのコトだそうです。
(キリスト教徒なのに!)
ただ『掘り起こす』ときに、親族が棺おけの中身を『確認』しなければならないそうで、それがツライのだと。
そりゃそうですよ。
マジで「ゾンビ状態」の家族の顔を見なければならないのですから、相当な悪趣味の人意外は、できる限り避けたい行為でしょう。
妻も、いつかはソレをしなければならない順番が来るので、いまから怯えているそうです。
見られるほうだって、気持ちのいい事ではありませんが、死んでますからね。抵抗はできません。
ドコのお墓?
ただ、妻が死んだら、一体ドコのお墓に入るのかは、まだ考えていません。というか、まだ考えたく無いデスね。
そういうのは、二人がもっと歳を取ってからでもいいんじゃないかなあ・・・。
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