『ペンパイナッポーアッポーペン』がアメリカでウケてる理由

ウチの日常

この日曜日に、妻のお友達夫婦のお家におじゃましてきました。

ココのご夫婦はお二人ともイタリアの方でして、奥様は若いころのサンドラ・ブロックに似ていて、それはもう美人さんなのですが、旦那はハゲです。ザマーミロ!
『外国人女性は男性の頭髪を(そんなに)気にしない!』参照)

その日は、2歳になる女の子のお誕生日会ということで、皆さん集まったわけです。

ホントに天使のように可愛いチビちゃんで、ウチの娘たちにとってもタマラナイようでした。

「お前たちも、小さい頃は可愛かったんだよ。」と僕が言うと「子供なんてミンナ可愛いモノでしょ?」と娘たちが聞くので、「・・・ああ、そうだね。」と一応は答えておきましたが・・・、実際には『憎ったらしい』のもいてますので、そのヘンは内緒にしておくことにしました・・・。

ナポリ出身の奥様は、フライパンとサカナ焼グリルを使って器用にピザを焼いてくれました。

それがもう「さすガっス」と言ってしまうほどの美味しいピザでして、その方法はと言いますと、先ずフライパンで生地を焼いてトッピングし、そのままグリルに押し込んでしまうという見事なやり方。

でも、やっぱり大きなピザはムリなようでして、大家族のウチでやるには「チョット難しいかなあ」なんて思ったのでした・・・。

その日は結構な人数が集まり、恐らく30人ほど(子供たちも含めて)いたのですが、やはり殆どがイタリアの方で、日本人は5人ほどと、あと一名アメリカ人男性がおりました。

そのアメリカンの奥さんもイタリア出身の方で、彼もイタリア語は少々出来るようです。

しかし、僕はというと、マルっきりダメでして、他の日本人の方も初対面ですし、出来るだけ子供たちとワイワイ遊んでいたわけです。

言葉が通じなくても、子供たちは遊んでくれるのです。

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アメリカの「ひょうきん者」


しかし、オママゴトにも飽きてきましたので、先ほどのアメリカ人の彼に話しかけることにしました。

というのも、彼とはもう何度も会っていて、結構彼のお家なんかにも行ってたりする「顔なじみ」ではあったのです。僕の妻も彼の奥さんと、非常に仲の良い友達なのでした。

また、彼はえらい「ひょうきん者」でもありまして、何かというとジョークを飛ばす、まあ、付き合いやすい人物でもあるのです。

僕が彼に近づくと、彼は振り向きざまにBGMで流れていた(パーティーに音楽はつきモノでしょ!)ビージーズの『How Deep Is Your Love』を、まあまあの本気度で、目の前60cmで僕の目を見ながら歌うのです。

彼の熱唱が終わるまでの2,3分の間、僕は立ち去るわけにもいかず、手を叩いて笑うほどのコトでも無いので、どうすることも出来ません。

一緒にいた中学生の娘も『綾波レイ』のように「・・・どんな顔すればいいかわからないの・・・」状態で、苦笑いするばかりでした。

アメリカ特有の冗談?


アメリカに仲の良い友人なんかがいる人は、経験があるかもしれませんが、たま~~~に、こんなコトをする人っているんです。

むかし僕がアメリカで牧場で働いていた時のホストファミリーの息子も、パンツ一丁でバスルームから飛び出してきてカントリーソングを歌い始めたコトがありました。(もちろん振り付きで。)

『困惑している相手の顔を楽しむ』というアメリカ特有の冗談なのかもしれません。

例えば映画なんかでも、アメリカの低予算B級カルトコメディー作品「Napoleon Dynamite(ナポレオン・ダイナマイト)」では、物語りの終盤、主人公のナポレオンが延々とジャミロクワイの曲にあわせて踊り狂うというシーンがあり、視聴している我々を困惑させたりします。

(実は僕は、この『ナポレオン役の俳優』と面識があり、一緒に働いたこともあったりします・・・。)

他にも、前にもご紹介した「Pretty in Pink」でも(『日本のアニメが欧米で敬遠される理由』参考)リーゼントの男の子が踊りまわるのを見て主人公の女の子が困惑するシーンがありましたね。

PPAP

そして、この「・・・どんな顔すればいいかわからないの・・・」的雰囲気、この空気感が、一体ナニに似ているのかと言えば、そう、あの最近流行の「ペン・パイナップル・アップル・ペンPPAP」なのです。

アメリカにはもうすでに、「まあまあマジの歌とダンスを披露して相手を困惑させて楽しむ」という文化が存在していたわけでして、あのよくわからないPPAP動画がジャスティン・ビーバーに受けたのも、アメリカ全土で女の子がPPAPをマネするのも、実はすべてひっくるめて、一つのアメリカンジョークなのです(?)。

と、まあ説得力があるような無いようなコトを言ってますが、僕自身もあの動画はナニがおもしろいのか全然わからないわけで、ただただ困惑しているのですが・・・、

やってる本人のピコ太郎さんも、まさかこんなにウケルとは思っていなかったのでしょうね。今頃からキャラ作りを必死になってやっているそうです。

でもまあ、アメリカ人女性を落とすには真顔でダンスくらいできないとイケないのかもしれませんね・・・。

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