ウチでは年に一回、この時期になると、家で七面鳥を焼いたりします。
本当はアメリカの祝日でもある『サンクスギビング(謝肉祭)』に合わせて食べたいのですが(アメリカでは、そのお祭りで、各家庭で七面鳥を食べます)、ウチでは諸事情により、サンクスギビングとクリスマスの間にやってます。(だいたい平日の木曜日なんてムリですよね。)
日本の方にはあまりなじみの無いトリですが、独特の香りがあって、とても美味しいトリです。
・・・で、やっぱり七面鳥を焼く係は、僕だったりしますので、この数年間で少々コツなんかもつかんできたわけです。
・・・と言っても、僕の焼く方法というのは、一番シンプルで失敗も少ない方法ですので、皆さまも簡単にマネ出来ますので、この機会に一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
もくじ
1.準備
2.下ごしらえ
3.焼き!
4.グレイビーソースの作り方
5.完成!
1.準備
オーブンの大きさ
先ず、結構たいせつなコトなのですが、七面鳥を買う前に、オーブンの大きさを測っておいてください。オーブンに入らない大きさのモノは焼くことは出来ません。
ちなみに、ウチは7.2キロの七面鳥でギリギリセーフ。
解凍
七面鳥を買ってくると、もうカッチンコッチンに凍ってます。
冷蔵庫へ入れて解凍しましょう。
解凍すると、結構な量の水が溶け出してきますので、受け皿(今回はオーブン皿)を必ず使いましょう。
解凍時間は7.2キロの七面鳥で・・・、
・・・約3日間!
みなさん、七面鳥を焼くには、計画が必要なのです。
準備する道具
コチラの道具を揃えて置いてください。
●お料理用のハケ
●お料理用の温度計
●名前の良く知らないオーブン皿からチョット浮かすモノ
ここまで準備できましたら、『下ごしらえ』へ、進みましょう。
2.下ごしらえ
ジブレッツ
解凍が出来ましたら、ビニールの包装をはがして七面鳥を取り出します。
ワオ!セクシー!
足がオシリの皮に引っ掛けてありますので、引っ張り出してください。
そうすると、オシリに『大きな穴』が開きますので、そこから手を突っ込んで、中に置いてある七面鳥の『首のホネ』と『なぞの小袋』取り出しましょう。
図1『大きな穴』
図2『首のホネ』と『なぞの小袋』
この『なぞの小袋』の中身は英語で「giblets(ジブレッツ)」と呼ばれるモノでして、実際には七面鳥の「砂ずり」「心臓」「レバー」などです。
コレは後から使いますので、とっておいてください。
アブラギッシュ!
オーブン皿に「チョット浮かせる良くわからないモノ」をセットしたら、その上に七面鳥を置きましょう。
『皮にバターを塗り込む』というレシピもあるのですが、相手は解凍したばかりのお肉です。個体に個体をスリこめません。
ハケを使ってサラダ油のまんべんなく塗ってあげましょう。
このタイミングでオーブンの温度を160℃にセットしておきます。
3.焼き!
最初の1時間
160℃にセットしたオーブンで、まず一時間焼いて、取り出します。
この時点でかなり美味しそうにも見えますが、まだ中がデキていません。
(角のほうに、付け合わせのマッシュポテトが見えていますね。)
しかし、このまま焼き続けていくと、外側がパサパサに焼け過ぎてしまいますので、足の先と手羽の先にアルミホイルを巻き、あと胸にもアルミホイルを乗せます。
なかなかSFチックですね。古い映画の宇宙人のようです。
焼きあがり
七面鳥をオーブンに戻して、残り約2時間半、160℃で焼き続けて、一応完成。
ただ、こういうのは中身が生焼けだったりすると、非常にテンションが下がったりするモノですから、中まで火が通っているコトを確かめるために、先ほどの「お料理用温度計」を胸やワキにグサッと刺します。
これで温度が80度以上もあれば、生焼けの心配はありません。
美味しく頂けますヨ。
4.グレイビーソースの作り方
いくらなんでもメニューが七面鳥ダケ!というのも困りものです。
先ほどの「giblets(ジブレッツ)」を使ってグレイビーソースを作りましょう!
グレイビーソース
お鍋に先ほどのジブレッツと首の骨をいれて煮マス。
この時にニンジン・玉ねぎ・セロリ等の野菜があれば一緒に入れてください。(今回はニンジンのみ)
灰汁をとりのぞき、コンソメ・キューブを一個いれたら、弱火で一時間。
具を取り除いて、そこにオーブン皿に残った七面鳥を焼いた時に出て来た肉汁を足します。
取り除いたジブレッツは、美味しく食べるコトもできるのですが、僕はチョット「砂ずり」が苦手なので(参照記事→外国のキャンプはどんな物を食べるの?【今でも嫌いなアレ】)今回はバイバイです。
小麦粉やコーンスターチなどで「とろみ」を付けたら完成です。
5.完成!
食卓にコレがあると豪華ですね。
お皿に盛りつけるとこんな感じ。七面鳥とマッシュポテトにタップリのグレイビーソースをかけて頂きます。
今回の7.2キロの七面鳥は、ウチの家族とアメリカ人の友達と一緒に頂きました。
本場のアメリカでは、かなり小さい方だそうです。
それでも、これから3~4日は家族でコレを食べ続けないと、無くなりません。
でも、100グラムあたりで考えると、チキンよりも実は安かったりします。
今度のクリスマスは、皆さまのお宅でも立派な七面鳥、どうでしょうか?
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