【和食＝菜食】と思っているベジタリアンな外国人

日本人ではあまり聞いたことが無いのですが、外国の方で「ベジタリアン」という方は結構います。

私たち日本人は外国人（特にアメリカ人）と聞くとなんとなく不健康な食事ばかりしているイメージがありますが、やっぱり健康に気を使っているひとも多く、いわゆる両極端なのです。

アメリカのスーパーなんかへ行くと「○○の成分でより健康的に！」みたいなキャッチフレーズはどの商品にも書いてあって、全部がウソ臭くなってしまっていますが、家族の健康を気遣うお母さんたちは「なんとか油を減らそう、なんとかビタミンを多く・・・」等、悩んでいるようです。

その結果「ヤメた！！めんどくさい！！！」となったアメリカ人達は、「野菜のみ」になったり、逆にもう「ピザとコーラのみ」になったりという両極端現象が起きているのかもしれません。

まあ気持ちはわからないこともないですね。健康商法が裏目に出てしまったアメリカの消費社会の弊害なのです。

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ベジタリアンの襲来

この夏休みに、また妻のお友達の外国人妻と旦那達を呼んで、お庭でバーベキューをしました。

子供たちを入れると総勢２１人という大パーティーです。

あるご夫婦は「お友達の夫婦を連れて行ってもいいカシラ？その２人も私たちと同じ『ベジタリアン』なんですけど・・・。」とパーティーのホストである妻に電話で連絡してきたのでした。

私Ｂｕさんの気持ちはこうです。

「あのね、ボクは《バーベキュー》がしたいわけなんですよ。お肉を外で焼きたいのです。まず、貴方達ご夫婦がベジタリアンであるにも関わらず、今回来られるというだけで僕にとっては『なぜ来たいのかワケワカラン状態』なのに、その上にまた他の「ベジタリアン」を２人連れてくるというのは、一体何ナンデスカ？　シーシェパードの妨害かなんかですか？」

・・・とまあ、にっこり顔はしているものの、頭の中ではメチャクチャ文句を垂れているわけです。

でも、さすがに妻は大人ですので「もちろんイイわよ！」とＯＫするわけです。断れるわけありません。「ベジタリアン」とは、まあまあメンドクサイ人達なんです。

そして、彼らは自分たちの食事を持って（一応「持ち寄り」パーティーですので）、やってきたわけなのですが、彼らの持ってきた『菜食主義』な食べ物を食べてみますと・・・、

これが、その・・・

ウマいんです。

「これなら「お肉」食べなくてもやっていけるんじゃないか？」と思うほど（僕はムリだけど）、味も食感も満足度もすばらしい品々だったのです。いや驚いた。

（えらく菜食なバーベキュー。こうなるとは思わなかった・・・。）

ただ思ったのは、これって夫婦２人とも「ベジ」だからやっていけますけど、奥さんだけとか、夫だけとかは難しいでしょうね。

実際そういう夫婦もいますけど、どうやってるんでしょうね・・・。
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和食＝菜食と思っている外国人

実はこういった外国の「ベジタリアン」で健康オタクな人達こそ、日本文化や和食文化を、誰よりも尊敬し敬い崇めている人達なのです。

しかし、先ほども言ったように日本で「菜食主義」な人達ってそんなにはいないどころか、我々日本人がこんなにも獣肉をむさぼり喰っていることは、あまり外国の方は知らないようです。(そんな事知っちゃったら幻滅するだろうなあ。)

なので、もし、もしですよ、あなたが「菜食主義」であったら、そういった方々からは自動的に尊敬の念を集めることになるのです。まあ、僕はムリですが・・・。

日本は野菜の国？

しかし、日本人がこんなに「獣肉喰らい」になったのは、まだまだ最近のコト。

日本人はむかしから、野菜中心の食事をしていたのは明白で、今でもその特色は、和食の多くの面で見られます。

外国ではやたらと「スシ！」とか「コーべ・ビーフ！」とか、和食の動物性の蛋白源を取り上げられたりしますが、（そりゃあウマいですからね。）「ツケモノ！」「オヒタシ！」なんて言っている外国人を、ほぼ見ません。

しかし、日本に長く住んでいる外国の方は「あれ？もしかして日本の野菜ってウマいんじゃネ？」と気づいている人もチラホラいたりします。

ただ、そういうのはお土産に持って帰るわけにも行きませんので、外国に広まるのは、まだまだ先になりそうです・・・。

日本は禅の国？

そういうベジタリアンな外国人は、高確率で『禅』なんかにも興味があります。

そういう”意識高い系”の外国人なんかは「日本といえば禅だよね。」とか言ってきますが、コッチは「え？そうなの？」と驚いたりするものです。

そして彼らは、山に篭もって、精進料理を食べて修行したりするそうです。

僕自身も精進料理というのは食べたコトが無いので、なんとも言えませんが、おそらく彼らにとっては、ソレがおいしいかどうかよりも、日本に来て、修行を経験したというコトが嬉しいのでしょう。

彼らにとって、日本はまだまだミステリアスな国なのです。

私たちも、もっと日本を勉強する必要があるのかもしれませんね。