僕が関西人だからというわけではありませんが、僕はお笑い好きです。
前回のIPPONグランプリなんかも楽しませて頂きました。
そろそろM-1の季節でもあり、大いに楽しみにしているわけです。
しかし、僕がYouTube等でお笑いなんかを見たりすると、妻は「エー。お笑いツマンナイ・・・。」とか言い出します。
海外のコメディ映画やドラマは好きなのに、やっぱり日本の話芸は理解に難しいようで、説明が必要だったりするのです。
ただ、ああいう「大喜利」なんてモノは説明してしまうと面白くなくなってしまいますし、漫才だってテンポ良く切りだされる冗談を、一つ一つ教えていくのはムリなのです。
だからと言って「ベンベレン ボンボロン アンベン ハンマー カンマー」とか言っている人の説明なんてなかなか出来ないモノです。(っていうかあんなのの方が彼女にとっては面白いかも・・・。)
このハリウッドザコシショウさんは最初、白ブリーフでステージに上がっていたのですが、生々しいという先輩のアドバイスで黒パンに変えたそうです。
そのアドバイスが無かったらもしかして彼は一生テレビなんかに出なかったかもしれません。
もう一つついでに、白ブリーフは日本特有のモノでは無く、実はアメリカでも愛用者は多くいて結構若い男の子なんかも履いてたりします。たまーに映画なんかにも出ますね。この件については、またそのウチ記事にするかもしれません・・・。
「ラッセン」を知らない子供たち
しかし、「ラッスンゴレライ」のときはあんなにマネをしていた子供たちが「ハンマーカンマー」のマネをしようとしないのは、やはり「古畑任三郎」を知らないからでしょうか?
中学校の娘に「じゃあ、あの『ゴッホより~普通に~ラッセンが~好っき~』っていうのマネしないの?」と聞くと「それ知ってるけど、なんの事を言ってるかわからない・・・。」曰く娘。
おそらく娘は「ラッセン」を知らないのです。というより多分「ラッスンゴレライ」の「ラッスン」だと思っているのかもしれません。
これはもう妻に説明するよりも先に、子供たちに説明をしなければならない状況ですよ。
お笑いでジェネレーションギャップを感じるなんて、しかも今流行(?)しているギャグが子供に通じないなんて、やはりお笑いは難しいですね。
実際にハリウッドザコシショウのネタを見せてみました。
そういうわけでして、日本のお笑いがあまり好きでない妻には「もしかして、こんなバカバカしいネタのほうが笑うんじゃないか?」(ザコシショウさんに失礼?)と思いまして、早速YouTubeで彼女に見せてみることにしました。
すると・・・まあやっぱり笑うわけです。
「これはもしかしてヒットしたのかも?」と僕が期待していると、彼女はこう言いだしました。
「もちろん、こんな人みたら笑いマスよ!実際にいてたら面白い人だろうし。ただ、彼のしていることは頑張れば(我を捨てれば?)誰でもできそうな事なので、わざわざテレビでする程の事では無いデスね~。」
なんとまあ鋭い分析。
この感想で「ザコシショウにアンチの多い理由」が的確に示されいる上に、彼を見て笑っている僕の「なんだかなあ・・・」という気持ちを上手に表現されたような気がします。
いや、でも、面白いよ・・・ザコシショウ。頑張れ!
「普通に~ラッセンが好き♪」の『普通に』という言葉の使い方。
あと、もう一つ記事を書いていて気になったことがあります。
僕が中学生くらいのときにはこの「普通に~」という形容詞(?)は使っていたように思いますが、それ以前はどうでしょう?
おそらくですが、この「普通に~」という言葉もまた、あの松本人志さんがテレビで使い始めて広まった言葉のような気がします。
※実は松本人志さんが広めた言葉は数多くあり、ギャグが滑ることを「寒い」と表現するのも彼が言い始めたという説があります。(もしかして「滑る」も?)
永野さんのネタでの「普通に」という部分を、他の言葉に置き換えると「実は皆も思っていることだろうけど・・・」という風な意味でしょう。
では、よく日常会話で使われる「普通に美味しい」とか「普通に良い」とかって、どういう意味合いなのでしょうね。
もしかして日本人にとっての「普通」は、もう既にそこそこのクオリティーが保たれた良い製品(商品)ということなのでしょうか。
一度、僕の作った曲を聴いてくださった方が(※Buさんはミュージシャンをしてました。参照→『お金の無い男性こそ!白人女性と付き合うべきなのです!』)このような感想を言ってくれたのです。
「普通にいい曲なのでびっくりしました!」
これは「そこそこのクオリティーが保たれた良い楽曲」という意味で言ってくれたのかもしれませんが、実はミュージシャンや芸術家、そしてお笑い芸人も、実は一番うれしくない感想がこの「普通」だったりするのです。
なので「普通に面白い」という感想を言われなかったザコシショウは普通ではないのです。
それは「そこそこのクオリティーが」保たれていないという意味もあるかもしれませんが、そんな心配はテレビ局のサラリーマンにでも任せておけばいいのです。
ミュージシャンや芸術家そしてお笑い芸人は普通ではダメなのです。
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