日本に来たあるアメリカ人の若い男性は「日本の食べ物ってなんかチュルンチュルン(スライミー)だよね~。」と言いました。
僕はその時は「はあ?そうかなあ?」なんて思って相手にしなかったのですが、後から考えてみると、納豆・オクラ・ヤマイモ・ナメタケ(瓶入りのもの)他にも珍しい(?)ものでは、ジュンサイ・ なめこ、もちろん生卵も、チュルンチュルンなものばかりとまでは言いませんが、なかなか多くあります。
なので、「日本人はヌルヌルの食べ物が好き」といわれると、やはりそうかもしれません。
ウチでもよく納豆は食べます。臭い、気持ち悪いと悪名高い納豆ですが、なぜか在日外国人で納豆がキライな人はあまり聞いたことはありません。ウチの妻も大好きです。安いし。
なぜ日本人がそんなにチュルンチュルンな食べ物が好きなのかは謎ではありますが、僕が思うに、やっぱりゴハンに合うからだとは思います。
アメリカや英語圏では日本のお米「ジャパニーズ・ライス」はたまに「スティッキー・ライス」とも呼ばれるときがあり、訳すと「粘っこいお米」という意味になります。
そういえば、他のアジアの国で食される細長いお米は、日本のお米に比べてベタベタと引っ付いたりしません。お箸で食べるには一苦労だったりするのです。
日本ではゴハン自体が『粘っこい』上にヌルヌル・チュルンチュルンなモノを乗せて食べているわけです。
そりゃあ、「日本の食べ物はチュルンチュルン(スライミー)だよね~。」とも言われるわけです。
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欧米のヌルヌルと日本のヌルヌルの違い
では、アメリカには「ヌルヌル」な食べ物は無いのかと考えてみますと、まず『ゼリー』がありますし、『オートミール』という麦のお粥みたいなのがあったりします。(ただアメリカの『ゼリー』って日本のものよりえらく固かったような覚えも・・・。)
前にもご紹介したアメリカでよく食べられる「マカロニ・アンド・チーズ」なる食べ物だってヌルヌルとしてはいますので、「何だ欧米人だってヌルヌルは好きなんじゃないか!」とお思いになることでしょうが、日本人の好むヌルヌルと欧米人の好むヌルヌルは少し違っていて、その違いというのは何かと言いますと、
スライミーとクリーミーの違いなのです。
ヌルヌルの中に「コク」があるのが「クリーミー」で、それがないのが「スライミー」ということでしょうか。
水性と油性の違いとも言えますね。
先ほどの『オートミール』もお湯で作ると「スライミー」ではありますが、彼らはやっぱり牛乳で溶かして最後にバターを入れたりと、「コク」を足して「クリーミー」に仕上げるのです。
西洋の食べ物が日本人にクドかったり、重たかったりするのはこの「コク」のせいかもしれません。
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「コク」って英語でなんていうの?
ただ、この「コク」という言葉を英語で表現しようとすると、なかなか難しかったりしまして、普通は「リッチ(芳醇)」や「ストロング(濃い)」という言葉に訳されますが、ご存知のとおり、これらの言葉にはそれぞれ別の意味もありますので、文章で使うと少々ややこしくなったりします。
コンビニの「イチゴオレ」に、いくらコクがあっても「リッチ」とは表現しづらいものだったりします。
そう思うと日本語のほうが味を表すのには長けているようにも思いますね。
例えば「辛さ」を表す英語の「ホット」なんかも何とかして欲しい単語の一つです。
カレーが「ホット」な場合は熱いのか辛いのかわかりません。
魅力的な女性(男性も)を「ホット」という場合もありますので「彼女はホットだ」と言うと、美人だと言っている場合もあるし単に熱い場合もあるでしょう。
特に僕が納得いかないのは「ワサビ」の辛さを「ホット」と表現することだったりします。
あの鼻にぬける爽やかな風味は、唐辛子の辛さとは別物で、なんかこう「熱い」では無いように思うのです。色も青いし。
「ワサビのチューブ一本食べて見せるわよ!」とか言って、挑戦する女性の動画です。
「舌の上に乗せなければ辛くないはずよ!」と攻略法を編み出したのですが、結果お笑い芸人さんのごとく体を張った笑いになってます。こんなの笑うに決まってます。
イギリスのメシマズな理由?
僕は日本語と英語くらいしかできませんので、他の言語はどうなのか知りませんが、やはり英語には味を表す言葉は日本語に比べると少ないような気もします。
一体どんな理由があるのでしょうか。
英語の本家であるイギリスはマズい食べ物で有名なお国柄ではあるのですが、一説によると、あの有名な『産業革命』のせいで全国民が忙しく働くようになり家庭料理の文化が崩壊したのだと聞きました。
でもアメリカはもうその頃には建国していましたので、英語に味を形容する言葉が少なく感じるのはそのせいでは無いかもしれません。
(しかし、やっぱりイギリスの家庭料理レシピというのも、ローストビーフくらいしかアメリカには渡っていないようですので、結局はわかりませんが・・・。)
ただ、僕自身はイギリスへは行ったことはありませんので、どれくらい彼らの食べ物がマズいかは知りません。
なのであまり悪口は言えませんが、アメリカの食べ物は日本では「マズい食べ物」の代名詞になってたりするので、やっぱり日本人の口には合わないのかもしれません。
でも日本人だって、あんなに「マクドナルドは不味い」とか言いながら国内にこんなに店舗数があるのですから、ホントは好きなハズなんですよ。ツンデレなんです。
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とまあ、話は逸れましたが、和食のチュルンチュルンは体にも良いということなので、外国の方にも「そのチュルンチュルンが良いのだよ。」と教えてあげても良いかもしれませんね。
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